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目次
体育館用フローリングの種類と工法
体育館用フローリングの構造の違いと樹種の違い
ここでは、現在体育館で多く使用されている木製床について解説していきたいと思います。
使用されているものは、原則として「フローリングの日本農林規格」合格品で、一般体育館、柔道場、剣道場、柔剣道場などに適した強度・弾性・平滑性などについて要求度の高い床に適用されます。
規格品とは、人工乾燥したフローリングボード、複合フローリング(大型積層板・集成材フローリング)の格付けの表示(JASマーク)のあるものとします。
材種は、ナラ、カバ、イタヤカエデ、ブナ、アサダ、外材などとします。
厚さはリフォームを考慮して18mm以上が望ましいです。
以下、体育館で一般的に使用されているフローリング材・工法となります。
フローリングボード普通張り
JAS単層(無垢材)フローリングにて下地に接着剤を全面塗布し、釘等を用いて張り込む工法です。
床の厚みは15、18mm、幅は64~90mm、長さは500mm以上の乱尺となります。
釘はフロア釘、スクリュー釘、ステープルのいずれか38mm以上のもの、接着剤はウレタン樹脂系JIS A5536-2007接着剤又はこれと同等以上の耐久性を持つものとします。
フローリングボード特殊張り
普通張りの要領にフローリング表面にビス・木栓用の穴を開け、ビス留めし、木栓埋めする工法です。
1964年の東京オリンピック以降に広まった工法で、当初はフローリング長手方向のサネ無しが主流となっております。
脳天穴は8~10mm、深さは板厚の1/2以内とし、38mm以上のビスを打ち込み接着剤を塗布した木栓にてふさぎます。
普通張りに比べ、頑丈で反りにくくなります。
複合フローリング大型積層普通張り
集成材調の4~6mm厚の挽板表面材を台板合板に接着加工したものです。
厚みは15~21mm、幅は120~150mm、長さは1,800~1,820mmが一般的です。
施工要領はフローリングボードと同じです。
施工能率が高く工期短縮が可能です。
複合フローリング大型積層特殊張り
集成材調の4~6mm厚の挽板表面材を台板合板に接着加工したものです。
捨張下地のある場合(二重張り)は、厚みは18~21mm、幅は222~455mm、長さは1,800~1,820mm。
根太・置床下地に直接貼り込み(根太直張り)は厚み27・30mm、幅は300~450mm、長さは長さは1,800~1,820mmとなります。
二重張りはフローリング特殊張りと同様です。
鋼製根太に直接貼り込む場合は、1液型ウレタン接着剤を根太鋼の上に塗布し、サネ部に隠しビス留めをします。
脳天ビス穴は、傷幅300mmでは2個、450mmでは3個、幅に対して開けます。
集成材フローリング
樹種は松、桧、杉、サクラ、ナラ、縁甲(長尺)タイプの無垢材、主に剣道場などで使用されます。
施工方法はフローリングボード普通張りと同様で、特殊張り工法も可能です。
以上の床材を競技内容・使用用途によって仕上げ材を選択する必要があります。