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保坂司
【資格】2級施工管理技士/1級フローリング技能士/木製床管理者/体育施設管理士/有機溶剤など【仕事】床職人歴20年のベテラン、体育館床・スポーツフロアはもちろんのことマンションや公共施設の床工事を数多く手がける。現在も職人&営業で奮闘中。【想い】ビジネスパートナ様と共に伸びゆくために取り組んでいきます。【本人より】為になる記事を精一杯書いていきますので読んでいただけたら嬉しいです。より良い提言・より良い提案ができるよう更なる知識の向上に励みます。

スポーツコートラインが多すぎて見ずらい時の対策方法とは⁉

コートラインにはどんな色が良く採用されているのか?

体育館各コートラインの色にはどのような色があるのでしょうか?!
各塗料メーカーにもよりますが一般的に白・赤・水色(ライトブルー)・青・紺・黄・黄赤・緑・黒があります。
稀にあずき色・オレンジ・茶・ピンクなどもあります。
こういった場合は、現場にて調色するか、工場にて指定の色を作ることで対応しております。

競技ごとに決められた色はあるのか⁉

では、各競技ごとに色は決められているのでしょうか?
各競技の規則によると「見分けやすい色ならば何でも良いが白か黄色が望ましい」ということであり、
特に指定の色に決まりはないようです。
ご存知のように体育館アリーナは、多目的利用が前提となるため、様々な競技・色のコートラインが引かれております。
一般的によく見受けられるのは、
白・黄  バスケットボール
白・赤・青 バレーボール
緑 バドミントン
といったところでしょうか?!

一般的に、その体育館で一番使用されている競技に白や黄色が使われているようです。
ただし、黄色は、床材と近い色合いとなってしまう場合もあり、注意が必要となります。

コートラインが多すぎて見ずらい

900㎡クラスの体育館に引かれている競技ライン・面数は
バスケットボールコート×3面
バレーボールコート×3面
バドミントンコート×6面 程度が一般的であり、その他にも施設によっては、フットサル、ハンドボール、テニス、小学生用バレー・9人制バレーなどが引かれてあります。
そうなると、各競技ラインが乱雑することになり、競技中に見づらくなるといった事もあるようです。
対応策としては、

ライン消しテープ

不要な競技ラインを上から貼ることで目立たなくすることが可能です。
幅は7cmあるので5cm幅のコートラインもすっぽり隠れます。
色は、茶色・ブラウンが基本色ですが、各メーカーにより多少色の誤差があります。
用途としては、バスケットボールの大会で使用する場合、他の競技ラインを目立たなくする場合。
9人制のバレーボールコートが引かれているが、現在は全く使用していない場合。などがあります。
ただし、これらは一時的にラインを隠すためのテープであり(使用期間は1~3日程度)使用中にテープはすぐに傷んでしまいます。
また、その都度隠しテープを貼ったり剥がしたりを繰り返しているとテープ代もさることながら、大変な労力が必要となりますし、木床面のコンディションを傷める一方です。
全く使用されていないコートラインがある場合は、ライン塗装を除去することを推奨しております。

コーナーポイント・中抜きコート

使用頻度の少ない競技では、L字・T字のコーナーポイントにすることで他競技ラインの見づらさを解消することが可能です。
使用する場合のみ、コートを体育館専用ラインテープで引き使用します。
使用後は、速やかにテープを除去すること、体育館専用のラインテープを使用する事が重要です。
また、5cm幅の実線ラインを両端2本の5mm幅ライン(中抜き)で引くことで目立たなくすることも可能です。