目次
スポーツフロア施工
今まで、下地や体育器具などの施工について解説してきました。
いよいよスポーツフロアの顔となる床材仕上げです。
コートラインプロでは、まだ木製床下地だった頃から体育館床仕上げ工事に携わってきました。
おやっさんに聞いた話だと、昔は一枚一枚の無垢フローリングに手打ちで釘を打ち込んでいたそうです。
いやー気が遠くなりそうな話ですね!
改めて今の電動工具(くぎ打ち機やステープル)は凄いんだと実感します。
それでは、今現在の仕上げ張りについて解説していきます。写真をご覧ください!
コートラインプロでは床下地組後のスポーツフロアの施工も行っています。
スポーツフロアには耐久性や弾力性・安全性だけでなく品質の高い製品が求められています。
長年の使用によってフロア部分に損傷個所ができたり、滑りやすくなるといったトラブルもよく聞きます。
フロアの不具合は利用する方などの怪我のリスクが高まります。
コートラインプロで点検した施設で多かったフロアの不具合とは…
☑ 床板の割れ、ささくれ
☑ 床板の剥がれ
☑ 運動靴を履いているのに滑る
といったフロアの不具合を多く確認することができました。
スポーツフロア―のフローリング張りについて
多くの体育施設に使用されているフローリングは一般公共施設と異なり特殊なものが使用されております。
一般的な体育館から柔剣道場まであらゆる用途に応じたスポーツフロア工事をご提案・施工させていただいております。
以下が各種床材・工法の説明です。
フローリングボード普通張り
現在、複合フローリングボードや大型積層材が主流ですが、古くは無垢材がメインでした。
材料によって施工要領が異なります。
材料ごとの大まかな施工の流れを写真でご覧いただけます。
単層フローリング(無垢材)を用い、接着剤を全面塗布し、釘留めにて張り込む工法です。
樹種は、ナラ、カバ、イタヤ、ブナ、アサダ、外材等です。
厚みは15,18mm、幅は64~90mm、長さは500mm以上の乱尺が一般的です。
表面加工は平滑な仕上げで、裏面は接着面を広くするためにV溝又は角溝加工となっています。
施工後は、現場にてサンダー掛けを施します。
フローリングボード特殊張り
フローリングボード普通張り工法にさらに脳天にビス留めし、ダボ埋めします
この工法は、普通張りに比べ頑丈でフローリングが反りにくく、1964年東京オリンピック以降に広まりました。
当初はフローリング長手方向の実なしが主流でしたが近年、施工性に優れた小実となっています。
施工後は、現場にてサンダー掛けを施します。
複合フローリングボード張り
表面単板3mm以上の複合フローリングを使用します。
施工方法はフローリングボード普通張りに準じます。樹種はナラ、カバ、外材等、厚みは15,18mm、幅は75~150mm、長さは909mm程度の定尺が一般的です。
塗装品、面取り加工品も可能です。
複合フローリング大型積層タイプ(普通張り)
集成材調の4~6mmの挽板表面材の床材です。
施工方法はフローリングボード普通張りに準じます。
樹種はナラ、カバ、イタヤ、ブナ、外材等、厚みは15~21mm、巾は120~150mm、長さは1800~1820mmです。
大型積層なので施工能率が高く工期短縮が可能です。
複合フローリング大型積層タイプ(特殊張り)
集成材調の4~6mmの挽板表面材の床材です。
施工方法は特殊張り工法に準じます。厚みは18~30mm、幅は222~455mm、長さは1800~1820mmです。
下地合板の上に張り込む二重張り工法と根太鋼、又は置床下地の上に直接張る直張工法があります。
スポーツフロアー張りの流れ
それでは、スポーツフロア張りの流れをご覧ください。
※普通張りと特殊張りで工程が異なります。
フロアー張りの工程
接着剤塗布
ウレタン樹脂系接着剤を下張りに均一に塗布します。
張り込み
中央部にセンター材(側面両雄さね加工)にて割付け張り込みます。
隠し釘留め
ステープルにて根太鋼位置をさけ300mmピッチ程度に打ち込みます。
ビス留め用下穴開け(特殊張り)
根太鋼位置に墨出し後、キリにて下穴を開けます。
ビス留め(特殊張り)
タッピングビスを電動ドライバーにて十分に締め込みます。
木栓打ち込み(特殊張り)
接着剤併用で木栓を打ち込みます。
改修の診断基準
以下のような場合は、床の張替を推奨します。
☑ 床板の割れ、欠け、隙間が全面に出ている。
☑ 虫食い、朽れが目立つ。
☑ 床板の浮き、ゆるみが全面に出ている。
☑ 床板が摩耗してうすくなっている。
☑ 数回のサンダー掛けにより釘頭が見える。
☑ 床板にささくれが出ている。
スポーツフロアの点検の重要性
不具合が起こる原因としては木床の乾燥や腐食・外傷的なものの三種類あります。
床金具周りやラインテープを剥がした際にフロアに割れやささくれといった不具合が起こるのです。
その部分を点検するだけでも不具合を見つける事ができます。
POINT
目視で確認できる不具合もあれば、施設管理者さんからヒアリングすることでわかる事もあるので専門業者に相談しましょう。
スポーツフロアの修繕工事
フロアの不具合は状態によって修繕方法が違ってきます。
主に不具合部分の貼替をするのが多いですが、簡易的な補修で終わる場合もあるのでフロアの状態を見極めての修繕提案です。
スポーツフロアの相談はお気軽にどうぞ
スポーツフロアは使用頻度・床材・メンテナンス方法で破損などの不具合が起こる可能性が変わってきます。
利用者が安心安全でスポーツに打ち込める様にコートラインプロにスポーツフロアの点検をお任せください。
数多くの実績と経験がありますのでその施設に合わせたご提案をさせていただきます。
コートラインプロ・スポーツフロア―工事事例『一部紹介』
▶より解りやすいコートライン工事の画像付き施工事例はこちらをご覧ください
現場名 | 都道府県名 | 施工内容 |
---|---|---|
千曲市立埴生小学校プレイルーム | 長野県 | 直張フローリング |
長野県須坂高等学校大体育館 | 長野県 | フローリング破損箇所貼替、ライン |
長野県稲荷山養護学校体育館 | 長野県 | フローリング、サンダー、ウレタン塗装、ライン |
岡谷市総合体育館 | 長野県 | 床部分改修 |
佐久市総合体育館 | 長野県 | 床補修 |
上田市・長和町組合立依田窪南部中学校体育館 | 長野県 | 鋼製床、フローリング |
新潟県立高田特別支援学校大体育館 | 新潟県 | フローリング、サンダー、ウレタン塗装、ライン |
軽井沢スカッシュコート | 長野県 | フローリング特殊貼、サンダー、ウレタン、ライン |
青木村村民体育館 | 長野県 | フローリング部分貼り替え |
須坂市民体育館 | 長野県 | フローリング普通貼 |
長野県松本筑摩高等学校体育館 | 長野県 | フローリング、サンダーPW3回、捨貼 |
千曲市サッカー場クラブハウス | 長野県 | 乾式二重床、ラワン合板 |
神奈川県立金井高等学校 | 神奈川県 | 卓球場床部分貼替え |
前原典礼会館 | 千葉県 | 畳からフローリングへの工事 |
上田市立第四中学校 | 東京都 | 各教室床及び武道場床部分復旧工事 |
松本第一高等学校多目的ホール | 長野県 | フローリング張替え |
大町市スポーツ施設総合体育館 | 長野県 | 大・小アリーナフローリング補修 |
三条市勤労青少年ホームソレイユ三条 | 新潟県 | フローリング補修 |
茅野市立永明中学校体育館 | 長野県 | フローリング部分貼り替え |
上田市城跡公園体育館 | 長野県 | アリーナ・剣道場・第二体育館床修繕 |
各種施工メニューについて
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スポーツフロア施工▶施工の流れや工法についてなど