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体育館床下地【木製床下地・鋼製床下地組床式・鋼製床下地置床式】
床下地はどんなものが採用されているのか⁉
体育館の床下地は、大きく分けて3種類あります。
木製床下地、鋼製床下地(組床式)、鋼製床下地(置床式)となります。
近年では、体育館床下地としては、木製のものはほぼ減少の傾向となっております。
それに代わって鋼製床下地(組床式)が多く採用されております。
ここでは、この鋼製床下地(組床式)について解説させていただきます。
鋼製床下地(組床式)は、支持脚・大引・根太などを組み合わせて構成されており日本工業規格(JIS A6519)により性能の目安が規定されております。
使用目的による区分では、
一般体育館用 通常の体育館の構成材として使用するもの
柔道場用 柔道場の構成材として使用するもの
剣道場用 剣道場の構成材として使用するもの
柔剣道場用 柔道場及び剣道場に兼用される構成材として使用するもの
対応床高としては、コンクリートスラブから仕上げ材までの高さとしては100mm~1350mm程度まで可能です。
使用目的は上記4種類の他に、低床用、高床用、不燃床仕様、耐震補強用、高荷重用・耐食仕様などがあります。
支持脚の構造は各メーカーにより若干違いますが、溶融亜鉛めっき鋼板及び鋼帯のスタンド・受け金具(耐食仕様には高耐食複合焼付塗装)、軟鋼線材のボルト・ナット・スプリングワッシャー、大引鋼を受ける防振ゴム、スタンド部には天然ゴムなどで構成されております。
低床用では、スタンドの代わりにコンクリートスラブにボルトを埋め込むものやプレートでスラブに固定するタイプがあり、高床用(ステージ)のスタンドはサポートタイプ用を使用します。
受け金具部にはクッションゴムが付いており、用途に分け厚みを変えます。
ゴムの厚みは柔道場用、柔剣道場用、剣道場用、一般体育館用の順に厚くなります。
柔道場用はスプリングタイプとなっており、受け金具部にはコイルスプリングが付いております。
クッションゴム・スプリングで床下地のクッション性を調節しているのです。
その他にも不燃焼仕様では、パルプ混入/セメント板の特殊不燃板を使用することで耐火性能を高めており、耐震補強用では、スタンドとは別に鋼材のブレースとスラブ面をアンカー固定することで水平耐力の向上、高強度が可能です。
大引鋼・根太鋼の材質は溶融亜鉛めっき鋼板及び鋼帯からなっており長さは共に、1,800, 2.700, 3,600, 4,500, 5,400とあります。(大引のみ6,000)
上記のように鋼製床下地は、従来の木製床下地とは違い、JIS規格により規定された部材にて構成された体育館床下地であり、耐食・耐錆・防虫・不燃性があり、様々な用途や環境において長く使用する事が可能となりました。
近年では、体育館でのケガの回避、各競技に適した弾力性、維持管理が比較的容易な鋼製床下地が広く採用されています。
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