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保坂司
【資格】2級施工管理技士/1級フローリング技能士/木製床管理者/体育施設管理士/有機溶剤など【仕事】床職人歴20年のベテラン、体育館床・スポーツフロアはもちろんのことマンションや公共施設の床工事を数多く手がける。現在も職人&営業で奮闘中。【想い】ビジネスパートナ様と共に伸びゆくために取り組んでいきます。【本人より】為になる記事を精一杯書いていきますので読んでいただけたら嬉しいです。より良い提言・より良い提案ができるよう更なる知識の向上に励みます。

体育館のフローリングは塗装品・現場仕上げ?

仕上げ毎のメリット・デメリットとは?

体育館のフローリング材には塗装品と無塗装品があります。
それぞれどのようなものなのかみていきましょう。

塗装品と無塗装品

塗装品は、工場にて塗装され出荷したものを現場にて張り込みます。
主に表面単板3~6mm程度の複合フローリングとなります。

無塗装品は、塗装されていない白木のフローリングを貼り込んだのち現場にてサンダー掛けを行った上、塗装仕上げをします。
主に単層・無垢フローリング、表面単板6mmの複合大型積層フローリングがあります。

多くの体育館では、後者の無塗装品・現場塗装が主流となっております。
ここでは、体育館床における塗装品・無塗装品のメリット・デメリットをお話ししたいと思います。

フローリング塗装品のメリット

フローリング塗装品のメリットとしては、フローリング目地ジョイント部が、面取り加工されており

目違い等は出ない設計となっておりますので、現場で貼り込んだところで完了となり、現場でサンダー掛け・塗装をする必要がありません。
これにより、工期短縮が可能となります。
また、工場塗装ですので色ムラなどがなく、均一な仕上がりを得ることが出来ます。
ただ体育館というよりは、遊戯室・軽運動場に多く見られます。

デメリットとしては

体育館床で使用されているフローリング塗装品の多くが複合フローリングの表層単板が3mm程度のものです。

そのため、リフォームを行う場合、全面サンダー掛けを行うのは1回研磨するのが限界となってしまいます。
そのあとのリフォームとしては、2~3年ごとに床面の汚れ、塗膜目荒らしだけを行い、1~2回程度ウレタン塗装を施すといった程度のものとなり、リフォームという点では方法が限られてしまいます。

フローリング無塗装品のメリット

リフォームが容易にできることが挙げられます。

単層無垢フローリング、表層単板6mmの複合フローリングが主流ですので下地を気にすることなくサンダー掛け・ウレタン塗装を行うことができます。
これにより張り替えることなく、全面研磨で白木の状態にまで戻し再塗装することで短い工期・低コストで新築時のような状態に再生できます。
もちろん、部分的な補修も可能です。

デメリットとしては、

天然木を使用しているため、季節ごとに吸湿・膨張を繰り返し反り・あばれ・割れといった形状の変化が発生してしまうことにあります。
日常点検での早期発見、適切な対処方法が求められます。

また、近年では工場塗装で中塗り工程までを行った製品も出ております。
現場にて張り込んだ後、全面目荒らし・コートライン引き、上塗りと飯った工程により、一般仕様と比べて工期短縮、施工に伴うゴミの量を削減できるといったメリットがあります。