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体育館は、小学校の頃から馴染みのある施設で、多くの方が使用する場所です。
遊ぶ場所として利用したことはあっても、体育館がどのようにメンテナンスされているのかを知る方は少ないのではないでしょうか。
体育館は、定期的にメンテナンスを行なわないと、劣化スピードが早まって、損傷する可能性が高くなります。そのため、体育館を管理する方は、定期的なチェックやメンテナンスを意識的に行なうようにしてください。
当記事では、体育館のメンテナンスの中でも、特に重要とされる床のメンテナンスについて解説します。これからメンテナンスを検討している方や、メンテナンスの重要性を再確認したい方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
体育館の床はメンテナンスをしないと危険?
体育館の床は、定期メンテナンスを行わないと、滑りや損傷を誘発するきっかけとなってしまいます。床が滑りやすくなれば、転倒によって骨折を招く危険性があり、損傷が発生すれば、そこで裂傷などを招く危険性があります。
メンテナンスを少し怠るだけで、体育館を利用するすべての人を危険に晒すことになりかねないため、体育館を管理している方は、必ず定期的にメンテナンスを行うようにしてください。
過去には、損傷箇所にできたササクレが原因で重症を負うケガが発生したこともあるなど、取り返しのつかない事故を招いたケースもあります。たかがメンテナンスと甘く見ずに、しっかりと対応することが大切です。
【実際に起きた過去の事例】引用元:消費者庁
体育館のワックスがけ・水拭きは禁止されている
体育館床のメンテナンスを定期的に行なう上で、必ず注意しなくてはいけないことがあります。それは、体育館床の「ワックスがけ・水拭きの禁止」です。
体育館の床は、基本的にコーティングされているので、損傷しにくい作りになっていますが、コーティングが摩耗して床材があらわになってしまうと、そこから水分を吸って劣化が進んでしまいます。
床材の劣化は、床材が水分を吸収することによって進行するとされており、上記で取り上げた重大事故も、水分を吸収して劣化した結果、発生してしまった事例ともいえます。
文部科学省は、重大事故を踏まえて、「体育館の床板による負傷事故の防止について」という通知を発表し、体育館のワックスがけと水拭きを禁止しました。水分を吸収させないために、水拭きを避けるのはもちろんのこと、ワックスにも一定量の水分が含まれるため、禁止されるようになったのです。
体育館床のメンテナンスの必要性
上記で取り上げたような重大事故を発生させないようにするためには、体育館床のメンテナンスが必要です。ただし、知っておいていただきたいのは、メンテナンスはそういった悲観的な面を防ぐためだけに行なうものではないということです。
定期的なメンテナンスには、床材を長期間にわたって使用し続けられるメリットがあり、グリップ力の回復なども図れて、体育館で行う競技の質を向上させるといった側面もあります。日々の体育館の使用において、利用者全員が快適な環境でプレイできることを補佐するのも、メンテナンスの重要な役割であるといえるでしょう。
体育館床のメンテナンスで意識すべきポイント
体育館床のメンテナンスは、自身で行う方法と業者に依頼する方法があります。自身で行う方法としては、日常点検や日常清掃があります。以下では、自身が行うメンテナンスで意識すべきポイントについて解説します。
【体育館床のメンテナンスで意識すべきポイント】
- 日常的な汚れ
- コーティング剤の摩耗
- コートラインの摩耗
- 床の欠けや損傷
これらのポイントを押さえておくことで、損傷が発生する小さなきっかけを見つけられたり、メンテナンスが必要となる時期を正確に判断できたりします。安全な施設運営を目指すためにも、意識すべきメンテナンスのポイントはしっかりと把握しておきましょう。
日常的な汚れ
体育館床は、毎日使用されることによって、埃や細かな砂がたまりやすいです。他にも、シューズの汚れや汗、油脂など、日常的につきやすい汚れによって、床が汚くなっています。
日常的な汚れは放置することで滑りやすくなったり、床材が劣化するきっかけになったりするので、日頃のメンテナンスでしっかりと確認するようにしましょう。特に、埃や細かな砂は滑るきっかけにも、床を傷つけるきっかけにもなるので、日常清掃をしっかりと行うようにしてください。
コーティング剤の摩耗
コーティング剤は、一度塗装したら永久に効果を発揮し続けるわけではありません。多くの人が体育館を利用すればするほど、自然と摩耗していき、コーティング剤が剥がれやすくなっていきます。コーティング剤が摩耗してくると、滑りやすくなったり、劣化を早めるきっかけになったりするため、いち早く摩耗に気づくことが大切です。
コーティング剤の摩耗に気づくためには、床の光沢と滑りやすさに注目してみましょう。コーティング剤が摩耗すると光沢が低下し、滑りやすくなるので、日頃の点検から意識しておくことで、違いに気づきやすくなります。
コートラインの摩耗
体育館には、必ずコートラインが設置されています。コートラインは、体育館で行う競技で利用されるため、剥がれていたりすると競技に支障をきたしてしまいます。また、ラインテープが剥がれると、剥がれた箇所の塗装が剥がれやすくなるため、そこから劣化していくことも予想されるでしょう。
公正な競技進行、床材の損傷防止を実現するためにも、コートラインのチェックはしっかりと行ってください。
床の欠けや損傷
これまでのポイントでご紹介した、「日常的な汚れ・コーティング剤の摩耗・コートラインの摩耗」は、すべて床の欠けや損傷に繋がります。そして、床の欠けや損傷が発生していると、そこから劣化スピードが早まったり、ササクレが発生したりと体育館床の環境を悪化させることに繋がってしまうでしょう。
つまり、床の欠けや損傷を発見した際には、いち早く対処することが求められます。重大事故の発生を防ぐためにも、欠けや損傷を発見したら、まずは専門業者に相談してみるなどして、現状を正確に把握することに努めましょう。
体育館床の清掃・メンテナンス方法
体育館床のメンテナンスで意識すべきポイントを把握したら、実際に清掃・メンテナンスをする方法を確認していきましょう。
【体育館床の清掃・メンテナンス方法】
- 日常清掃・点検
- 定期的に専門業者へメンテナンスを依頼
- 体育館の状況を見て大規模改修の依頼
清掃・メンテナンスには、日常の清掃はもちろんのこと、定期的に行なうメンテナンスや修繕なども含まれます。体育館の環境を良好な状態で維持するためにも、しっかりと内容を把握しておいてください。
日常清掃・点検
メンテナンスの中には、日常清掃・点検も含まれます。日頃の清掃・点検が体育館床の劣化防止に繋がるだけでなく、日々の変化にも気づけるようになる重要な作業となります。そのため、最も力を入れて作業をしなくてはいけないポイントといえるでしょう。
日常清掃では、基本的にモップがけだけで問題ありません。ワックスがけや水拭きは禁止されているので、綺麗なモップを日常清掃の中で使用するようにして、埃・砂・汗・油脂などをしっかりと落とすようにしましょう。
また、日常点検では、意識すべきポイントで取り上げた以下の4点を意識して、異常がないか確認してください。
- 日常の汚れ
- コーティング剤の摩耗
- コートラインの摩耗
- 床の欠けや損傷
これらの異常にいち早く気づけるかどうかで、体育館の劣化スピードが大きく異なります。
定期的に専門業者へメンテナンスを依頼
日常清掃・点検に取り組んでいても、体育館の床は摩耗・劣化していきます。特に、コーティング剤は、いくら日常清掃を丁寧にやっても、利用者がいるだけで自然に摩耗していくため、定期的に再塗装が必要になるでしょう。そのため、清掃・点検以外でちゃんとしたメンテナンスを行ってください。
定期的なメンテナンスは、コーティング工事や修復工事など、体育館のメンテナンスができる業者に依頼しましょう。定期メンテナンスは、頻度が多いほど体育館を良好な状態で維持しやすいですが、業者に依頼することで費用がかかってしまうため、予算と折り合いをとりながら何ヶ月ごとにやるかを決めておくことをおすすめします。
体育館の状況を見て大規模改修の依頼
日常清掃や定期メンテナンスを繰り返していくと、いずれは大きな損傷箇所などが見つかります。大勢の人が使用していく中で、こういった損傷が出てしまうのは仕方がないことです。しかし、それを放置しておくと、ケガや事故に繋がる可能性があるため、素早い対処が求められます。
損傷の修復は、基本的に専門業者でしか対処できないため、見つかったら大規模改修の相談を業者にしてください。本当に大規模改修を行う必要があるのかどうかを、適切に判断してくれるでしょう。
まとめ
体育館の床は、劣化が進むと滑りやすくなったりササクレが発生したりして、ケガや事故を招く可能性が高まります。そのため、日々のメンテナンスをしっかりと行い、体育館床の劣化を防ぐよう努めることが大切です。
体育館床の損傷の中でも、ササクレは、過去に重大事故の原因となったこともあるため、体育館の管理者はササクレを見つけたら早急に対応することが求められます。ササクレなどの対処は、個人ではできないので、もし見つけたら専門業者に相談するなどして、適切な判断をしてもらうようにしましょう。