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体育館の下地には種類がある⁉
床下地の種類はご存知ですか?
まず初めに、全国に体育館施設はどのくらいの数があるのかご存知ですか?
なかなか想像つかないというのが正直なところではないでしょうか。
スポーツ庁「平成27年度体育・スポーツ施設現況調査」によりますと、体育館は43,022 柔道場は3,352 剣道場は2,919 柔剣道場(武道場)が7,360とあります。
ここでは、この体育館を文字通り支えているといっても過言ではない「体育館床下地」とはどういったものなのかを、少しお話しさせていただきたいと思います。
みなさんがいつもご利用されている体育館の床の下はどういった構造になっているかご存知ですか?
普段から床の構造を気にして競技されている方なんて滅多にいらっしゃらないでしょう。
仕上げ材は色鮮やかな各競技のコートラインが引かれているフローリングであったり、長尺シートであったりするのではないでしょうか?
でもその仕上げ材の下には、下地材というものが存在しているのです。
競技をされている時、フロアーは柔らかくも硬くもない程よいクッション性があるかと思います。
このクッション性は、体育館床下地によるものが大きいのです。
各競技に適した程よい弾力性を生んでいるのが、この体育館床下地、それを作り出しているのが体育館床下地工事なのです。
体育館といってもいろいろなタイプのものがあります。
学校の体育館から、自治体の体育館、武道場、スポーツジムなどなど、数えてみれば、たくさんの体育館があります。
また、形や大きさもいろいろです。
使用用途に関しても近年では、、スポーツ競技としてだけでなく、音楽コンサートや展示会・展覧会といった各種イベント会場としても使用されております。
このようなさまざまなシチュエーションに求められるのが、床の性能なのです。
適度な弾力性や耐衝撃性、転倒時の床のクッション性など重要な要素であると同時に安全で快適、そして耐久性も兼ね備えていなければなりません。
しかし、これらの性能・耐久性を得るには、適正かつ円滑なこの「体育館床下地組」が必要となるのです。
体育館床工事は、まず床下地組から始まります。
この床下地、大きく分けて3種類あります。
木製床下地、鋼製床下地(組床式)、鋼製床下地(置床式)となります。
近年では、体育館においては木製床下地はほぼ使われておりません。
ですので、鋼製床下地の組床式と置床式が主流となっております。
ここでは、この2種類を解説させていただきます。
鋼製床下地(組床式)
コンクリート面を清掃し、設計図・施工図にて基準墨から支持脚取付位置を墨出します。
この支持脚には緩衝材・調整ボルト・ナットがついてあり、レベル調整が可能です。
墨に沿って900mmピッチにてエアーピンなどでコンクリート面に堅牢に留め付けます。
大引鋼を支持脚の受け金具に取り付けます。
充分に固定した後、レーザーを用いて支持脚のレベルを水平に出します。
支持脚のボルト・ナットにて調整を行います。
根太鋼を大引鋼の上に交差して、300~303mmピッチにてビス留めします。
大引鋼と根太鋼の間には、クッションゴムを敷き込みます。
根太上に捨て張り合板を適度なクリアランスを保ちながら敷き込み、ビス留めします。
捨て張り合板は、普通合板1類、コンクリート型枠用合板、構造用合板で、耐水性能を有し日本農林規格合格品で厚さ12mm以上とします。
剣道場、柔道場、柔剣道場の場合は厚さ15mm以上とします。
鋼製床下地(置床式)
大引と根太の機能を併せ持った床パネル(20×910×1820mm)上の穴に支持脚を取り付け調整ナットをビス留めします。
割付図に基づき、コンクリートスラブの上に床パネルを設置します。
床パネルの上ののボルト用穴からドライバーを用いてレベルを水平に出します。
レベル調整終了後は、ボルトの緩み防止のため接着剤を注入します。
捨て張り合板をシートパネルの目地部にまたがるようにして、直角に向けて敷き込みビス留めします。
シートパネル25mmの場合には、大型積層フローリング材が直張り可能です。
体育館床下地工事について
体育館床下地工事はどのように行われているのでしょうか⁉
そういった疑問もあるかもしれません。
私たちは、そういったことを出来るだけ、お伝えするように取り組んでいます。
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