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目次
体育館フローリングごとの厚さや幅はどの位⁉
前回は、体育館フローリングの種類についてお話しさせていただきました。
ここでは、体育館床におけるフローリング仕上げ工事の流れを説明させていただきます。
体育館フローリング張りの工法には、普通張り・特殊張りの2種類に分けられます。
フローリングボード普通張り(ノリ釘併用工法)の厚さや幅
材種は、あさだ・かば・なら・いたやかえで・外材とし、表面加工は平滑な仕上げ、裏面は接着剤を広くするためにV溝又は角溝加工とします。
寸法は、厚み15,18mm 幅は60~110mm 長さは240mm以上の乱尺とします。
接着剤は、ウレタン樹脂系・エポキシ樹脂系、釘は、フロア釘(スクリュー釘)、フローリング用ステープルを使用します。
体育館の貼り込みは、室内中央から両側に張り進めます。
中央部は、センター材(側面両雄サネ加工)もしくは雇いザネ(雌サネ同士を接続するための雄サネの役割を果たすもの)を用いります。
下張りに接着剤を塗布(㎡当り300g以上)し、雄サネ部に300mmピッチ程度で隠し釘留めします。
フローリングボード特殊張り(ビス留め工法)の厚さや幅
釘留めまでの要領は普通張り(ノリ釘併用工法)と同様としたのち、脳天からビスにて留め付けます。
ビス止め用穴はΦ9~9,5mm、板厚の1/2以内の深さとし、下穴は根太上、フローリングボード表面雌サネ内側15mm程度に開けます。
ビス留め用穴中心にタッピングビスを電動ドライバーにてねじ込みます。
ビス留用穴の木屑等を除去したのち、接着剤を充填後木栓を打ち込みます。
この時、接着剤は酢酸ビニル系木工接着剤を用います。
複合大型積層型式普通張り(ノリ釘併用工法)の厚さや幅
集成材調の4~6mm厚の挽板表面材を台板合板に接着加工したものです。
厚みは15~21mm、幅は120~150mm、長さは1,800~1,820mmが一般的です。
施工要領はフローリングボードと同じです。
施工能率が高く工期短縮が可能です。
複合大型積層型式普通張り(ビス留め工法)の厚さや幅
集成材調の4~6mm厚の挽板表面材を台板合板に接着加工したものです。
捨張下地のある場合(二重張り)は、厚みは18~21mm、幅は222~455mm、長さは1,800~1,820mm。
根太・置床下地に直接貼り込み(根太直張り)は厚み27・30mm、幅は300~450mm、長さは長さは1,800~1,820mmとなります。
二重張りはフローリング特殊張りと同様です。
鋼製根太に直接貼り込む場合は、1液型ウレタン接着剤を根太鋼の上に塗布し、サネ部に隠しビス留めをします。
脳天ビス穴は、傷幅300mmでは2個、450mmでは3個、幅に対して開けます。
集成材フローリングについて
樹種は松、桧、杉、サクラ、ナラ、縁甲(長尺)タイプの無垢材、主に剣道場などで使用されます。
施工方法はフローリングボード普通張りと同様で、特殊張り工法も可能です。
フローリングの貼り込み完了後、仕上げ塗装のための素地づくりの研磨を行います。
研磨は基本として荒掛け・中掛け・仕上げの3回掛けを行います。
塗装要領は、油性ウレタン塗料の場合、下塗り・中塗り・上塗りの3回塗り(水性塗料では4回塗り)
コートライン引きは中塗りと上塗りの間に行います。
工場塗装により、中塗り工程まで行っている場合には、表層目荒らし後にライン引き・上塗りを行います。
塗装の養生乾燥は、2日(歩行等)~5日(スポーツ開始)以上の確保が必要です。
(地域・季節・環境により差があります)