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保坂司
【資格】2級施工管理技士/1級フローリング技能士/木製床管理者/体育施設管理士/有機溶剤など【仕事】床職人歴20年のベテラン、体育館床・スポーツフロアはもちろんのことマンションや公共施設の床工事を数多く手がける。現在も職人&営業で奮闘中。【想い】ビジネスパートナ様と共に伸びゆくために取り組んでいきます。【本人より】為になる記事を精一杯書いていきますので読んでいただけたら嬉しいです。より良い提言・より良い提案ができるよう更なる知識の向上に励みます。

フローリング材とフローリング施工方法等の解説

スポ女チエ

フローリングにも色々な種類があるんだね。
いっぱいあって悩んじゃいそう。

保坂司ツカサ

フローリングもそうだけど施工方法も何種類もあるから、プロにアドバイスを受けた方が安心するよ。
相談する前に気に入ったフローリングぐらいはメモしておいても平気だよ。

フローリング2

JASの種類     フローリングの種類は、JASの定めるところにより次の通りとする。

用語 定 義
単層フローリング

 

ひき板を基材とし、厚さ方向の構成層(以下「構成層」という。)が1のフローリング(裏面に防湿及び不陸緩和を目的として積層した材料を接着したものを含む。)をいう。
根太貼用

 

根太の上に直接貼り込むことを目的としたフローリングの用途であって、通常の使用状態において要求される曲げ剛性及び曲げ強度を有するものをいう。
直貼用 根太貼用以外の用途のものをいう。
フローリングボート

 

一枚のひき板(これをたて継ぎしたものを含む。)を基材とした単層フローリングであって、根太貼用又は直貼用として使用されるものをいう。
フローリングブロック

 

ひき板(これをたて継ぎしたものを含む。)を2枚以上並べて接合したもの(雁行タイプを含む。)を基材とした単層フローリングであって、直貼用として使用されるものをいう。
モザイクパーケット

 

ひき板の小片(最長辺が22.5cm以下のものに限る。以下「ピース」という。)を2個以上並べて紙等を用いて組み合わせたものを基材とした単層フローリングであって、直貼用として使用されるものをいう。
複合フローリング

 

単層フローリング以外のフローリングあって、根太貼用又は直貼用として使用されるものをいう。
基材

 

フローリングを構成する材料のうち、フローリングの表面に美観を表すことを主たる目的として施された加工層及び表面加工の保護を目的として積層された材料並びに裏面に防湿及び不陸緩和を目的として積層した材料以外のものをいう。
化粧加工

 

複合フローリングの表面に美観を表すことを主たる目的として施された加工(オーバーレイ、塗装その他の表面加工のうち、被覆した表面材料の美観を生かしたものを除く。)をいう。
天然木化粧 天然木のひき板又は単板を用いた化粧加工をいう。
特殊加工化粧 天然木化粧以外の化粧加工をいう。

フローリングの日本農林規格(JAS)に合格したJASフローリングには、見やすい場所にJASマークと表示事項がある。

フローリング工法とその床下地の種類と規格

工法 床下地/備考
乾式工法 直貼り接着工法 コンクリート・モルタル金鏝押さえ下地

セルフレベリング下地

合板下地/合板JAS規格

直貼り工法 ノリ釘併用工法 発泡プラスチック系床下地/JIS規格

鋼製床下地/JIS規格

乾式遮音二重床下地/JIS規格

下地板貼り/JAS規格

床暖房下地 電気式 二重床上設置型(床下地)

根太間設置型(床下地)

土間コンクリート内埋設型(床下地)

温水式 二重床上設置型(床下地)

根太間設置型(床下地)

土間コンクリート内埋設型(床下地)

釘留め工法 発泡プラスチック系床下地/JIS規格

鋼製床下地/J1S規格

乾式遮音二重床下地/JIS規格

下地板貼り/JAS規格

床暖房下地 電気式 二重床上設置型(床下地)

根太間設置型(床下地)

土間コンクリート内埋設型(床下地)

温水式 二重床上設置型(床下地)

根太間設置型(床下地)

土間コンクリート内埋設型(床下地)

根太貼り工法 ノリ釘併用工法 木根太下地
湿式工法 モルタル埋め込み工法 コンクリートスラブ下地(フローリングブロック)

直貼り接着工法

床下地の種類

コンクリート(モルタル)金鏝押え床下地、セルフレべリンク下地、合板下地

貼り込むフローリングに応じた貼りしろを必要とし、平滑性と接着性を保つため十分に乾燥された床下地とする。

ア.コンクリート・セルフレベリング下地のグレード

貼り込むフローリングの貼りしろを確保し、旦つ仕上り精度を保つため床レベル精度は、「コンク一卜下地グレード」日本床施工技術研究協議会作成の「コンクリート床下地表層部の諸品質の測定方法、グレード(2006.4改訂)の指定によるものとし、以下のグレードとする。

・表面凹凸グレード・‥イ―Ⅲ以上(最大隙間4.0㎜以上6.0㎜未満)

・表面不陸グレード…ロ―I以上(1800㎜での高低差3.0㎜未満)

・表面硬度グレード…ハ―Ⅲ以上(傷幅0.55㎜以上0.7㎜未満)

・水量グレード…二-1-Ⅱ(乾燥度試験紙法表示値4.0以上6.0未満)

・水量グレード…ニ―2-Ⅱ(水分計法表示値4.0以上6.0未満)

表面不陸グレード、水量グレードはフローリング施工精度へ大きく影響するため、施工前の事前調査を行うこととする。また、出入口・框・見切・巾木廻り等の精度は違差の無いこと。

  • 合板下地

コンクリ-ト・モルタル金鏝押え下地、セルフレベリング下地の上にJASに適合する耐水性下地合板を、ウレタン系又はエポキシ系接着剤と、コンクリート釘を用いて留め付けた床下地。「コンクリート下地クレード」は、前記に準ずる。