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バドミントンは、体育館などの室内で行う競技で、サッカーや野球のようにルールに基づいたコートラインを引いて、その枠内で競技を行います。多くの場合では、体育館内にラインテープでラインが引かれていますが、体育館によっては引かれていない場合もあります。
そこで当記事では、ラインがあらかじめ引かれていない体育館でバドミントン競技をする際に、覚えておくと便利なバドミントンのライン概要とそれに基づいたラインテープの貼り方について解説していきます。特設でバドミントンコートを作りたい場合などに役立つので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
バドミントンコートのライン概要
バドミントンのコートは長方形の形をしており、その中央の位置にネットが設置されています。ネットを挟んでシャトルを打ち合う競技で、コートラインの内側に入るようにスマッシュなどを決めていく勝負です。ラインより外に出たらアウトと判定されて相手側のポイントとなるため、特設だとしてもコートラインの設置は非常に重要です。
バドミントンのコートは、縦5本のラインと横6本のラインから構成されています。それぞれに正式な規格があり、シングルス・ダブルスといった試合形式に合わせて適切なラインを使用するのが一般的です。
バドミントンコートの寸法・ライン幅・色
バドミントンコートの寸法は、正式な規定として細かく数値が定められています。具体的な数値は、縦のライン(長方形の長い辺)が13.4m、横のラインが6.1mです。
また、コートラインには正式な寸法が決められているだけでなく、ラインの幅や色も規定されています。ラインの幅は40mm、色は容易に見分けやすいものと決められています。大抵の場合、色は白が使われており、暗い色味のラインテープが使われることはほぼありません。
バドミントンコートのライン名称
バドミントンコートのラインには、シングルス用とダブルス用の2種類があります。基本的には、1つのコートにシングルス用とダブルス用の両方が記されているため、ラインを引く際は両方合わせて引くのが一般的です。
【バドミントンコートのライン名称】
- バックバウンダリーライン(シングルスではロングサービスラインともいう)
- ロングサービスライン(ダブルスの場合のみ)
- サイドライン(ダブルスの場合のみ)
- サイドライン(シングルスの場合のみ)
- センターライン
- ショートサービスライン
- オプショナルテスティングマーク
ラインテープの貼り方
バドミントンコートのラインテープを自分で貼る際は、なるべくまっすぐ引けるように努めることが大切です。ラインが曲がっていると競技に支障をきたす可能性があり、公平な勝負が行えなくなってしまいます。特に、バドミントンにおいては、扱うシャトルが小さいため、正確にラインテープを貼らないと競技として成り立たなくなることも十分に考えられます。
ラインテープをまっすぐ貼るには、コーナーやポイントごとに事前に目印をマークします。マークした1つを始点にし、始点から4~5cm程度にテープをしっかり貼り付けてから、床に密着しないようピンと張りつつもう一方の端までテープを引っ張ります。ラインテープの揺れが収まった状態でまっすぐ下ろし、始点側からテープの上を歩いて床に貼り付け、固定しましょう。
ツールを使うのも効果的
ラインテープを素手で貼る場合、まっすぐ貼れるか不安という人もいるでしょう。きっちりとした直線で貼りたいなら、ラインテープ用のツールを利用するのも一つの手です。以下では、直線用と曲線用の2つのツールをご紹介します。
【直線用のおすすめツール:ラインテープディスペンサー】
引用元:モノタロウ
ラインテープディスペンサーは、立ったままラインテープを真っすぐに貼り付けられる道具です。テープを本体にセットしてからテープの端を地面に貼り、ハンドルを握って進むと、床にテープが貼りついてまっすぐにラインを引くことができます。綺麗な直線を引きたい方に、おすすめです。
【曲線用のおすすめツール:フロア用コンパス】
引用元:Amazon
フロア用コンパスは、体育館のラインテープを貼る際、曲線が綺麗に引けるようになるツールです。メジャーを使って、半径1.25~9mの円形ラインに貼れるため、バスケットボールやフットサルなどでも使えます。曲線を素手で綺麗に貼るのは難しすぎる作業です。ツールを活用して、綺麗に貼るとよいでしょう。
ラインテープの剥がし方
特設でバドミントンコートを作った場合、競技終了後にはラインテープを剥がす必要がでてきます。ラインテープを剥がす際は、力任せに剥がさないようにしましょう。正しいやり方で剥がさないと、テープの糊が残りすぎてしまったり、テープがちぎれて床に点々と残ってしまったりします。床を綺麗に保ちながら剥がすには、以下の方法で取り組んでみてください。
【体育館のラインテープの剥がし方】
- テープの端を持つ
- テープを剥がしていく方向に向かって剥がしていく(この際、上方向に向かって引っ張ったりしないこと)
- なるべく手元を低い位置でキープしながらゆっくりと剥がしていく
- テープが切れてしまった場合は、カッターなどで端を切り、テープの先端をまっすぐにしてから均等に力がかかるように剥がす
もし、上記の手順でもきれいに剥がれない場合は、ドライヤーを使うのも一つの方法です。ドライヤーであぶりながら剥がしていくと、ラインテープが柔らかくなって剥がしやすくなり、糊も残りにくくなります。ただし、やりすぎると切れやすくなる可能性もあるので、注意してください。
ラインテープを剝がした後に粘着糊が残った場合の対処法
万が一、ラインテープを剥がした際に粘着糊が残ってしまった場合、以下の方法で対処してみましょう。
【粘着糊が残った場合の対処法】
- ガムテープやプラスチックヘラで剥がし取る
- 市販のアルコールやシンナーで拭き取り
これらの方法は、床にワックスがかかっていないことが前提となります。ワックスがかかっていると、溶剤がワックスを溶かしたり、ガムテープが塗装を剥がしてしまったりする可能性があります。もし、ワックスがかかっている場合は、専門業者に依頼するなどして、床のメンテナンスをしてもらうことをおすすめします。
ガムテープやプラスチックヘラで剥がし取る
残った糊が完璧に乾ききっておらず、ベタベタしている状態であれば、ガムテープやプラスチックヘラで剥がしとる方法がおすすめです。ガムテープを使用する場合は、粘着糊の部分にガムテープをつけたり剥がしたりを繰り返していけば、取れます。
ただし、糊がこびりついている場合には、プラスチックヘラを使用して、削ぎ落とさなくてはいけません。プラスチックヘラで削ぎ落とす場合は、強くやりすぎて傷をつけないように注意してください。また、削ぎ落とすのはかなり時間がかかるので、できる限り大人数でやるようにしましょう。
市販のアルコールやシンナーで拭き取り
糊が乾燥してしまってガムテープやプラスチックヘラではどうしようもない場合には、市販のアルコールやシンナーで糊を溶かして拭き取りましょう。アルコールやシンナーであれば、糊を侵食して柔らかくしてくれるので、拭き取りやすくなります。拭き取り切れない場合には、アルコールやシンナーが染みた状態で、プラスチックヘラを使用するのも一つの方法です。
ラインテープの糊を剥がす際に使用する溶剤に、「ベンジン」をおすすめしているケースもありますが、ベンジンは引火性が高くて危険なため、あまりおすすめできません。いくらやっても剥がせなくて何とかしたい場合には、専門業者依頼するようにしましょう。
まとめ
バドミントンコートのラインは、13.4mの縦のラインと、6.1mの横のラインに囲まれた長方形の形をしています。縦5本のラインと横6本のラインから構成され、その枠の中でシャトルを打ち合って得点を取り合います。バドミントンコートのルールでは、ラインに関する規定が取り決められており、ラインの幅は40mm、色は容易に見分けやすいものと決められています。
バドミントンコートのラインが設置されていない体育館に特設でラインを引く場合は、上記で示したコートラインの規定に従って引くようにしましょう。公正な競技を行うためにも、細かい寸法までしっかりと測ったうえでラインを引くことが大切です。