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プール循環ろ過機「砂式」防蝕塗装
みなさん、こんにちは、コートラインプロの堀です。
コートラインプロでは、スポーツフロアや器具の工事のこと、施設や器具のメンテナンスのこと、スポーツ競技のことなどの記事を随時更新しています。今後も改善を重ねより分かりやすいサイトを目指します。
具体的にどんなことかと言えば、例えば、体育館スポーツフロアーのメンテナンスにはどのような用品を使えば良いか!スポーツフロアがどれ位痛んでいたら、どのような工事が必要になるかなどを掲載しています。またお客さまからご要望の多い質問何かもQ&A方式で回答しています。
施工場所 | 学校プール施設 |
施工内容 | 循環ろ過機内部塗装 |
目的 | プールメンテナンス |
施工経緯 | お客さま(メーカー様)からのご依頼 |
施工前
プールの水質基準を満たすために設けられている、循環ろ過機の内部も長年の利用によって内部にサビなどが生じてしまいす。
循環ろ過機の点検時期や、ろ過材の交換時期に内部の損傷や劣化・腐食が見受けられない場合には、塗装でのメンテナンスを行うことはありませんが、損傷や劣化・腐食が見られた場合には塗装メンテナンスが必要です。
下地調整・下地処理
学校プールや公共プール、建築ラッシュから30年以上経ちますが、多くの施設がリニュアール時期を迎えています。
スクラップ&ビルドの時代ように、古くなったら取り壊して新しいものを建てるという考え方は、循環型社会へと変わりつつある今、見直され施設をどのように長期に渡り維持管理していくかが重要視されています。
これは、プール本体をどのように維持管理していくかだけでなく、プールを構成する設備にも言えることです。
プール水を浄化する循環ろ過機なども、プールを構成する設備の一つです。
写真の循環ろ過機は設置してから10年以上経過したものです。
下塗り
一般的に、ろ過機の寿命は15年~20年が目安とされており、時が経過したものについては更新を行う必要があるとされています。
現在、ろ過装置には、砂式、珪藻土式・カートリッジ式などがありますが、学校プールに多く残っているのが砂式になります。
写真の循環ろ過機も砂式のものです。
中塗り
ろ過材の交換時期は砂式で5年~10年、カードリッジ式では1年に数回、珪藻土式では、排出とプレコートを繰り返しているのでろ材の交換は、ほとんど必要がないとされています。
いづれにせよ、プール水に濁りがみられるなど、ろ過精度の低下が推測されるのであれば、ろ過材の交換も含め、システムに問題がないか検討し改善する必要があります。
本工事は、ろ材が古くなっていたことにより、ろ過精度が低下していたために、ろ材の交換と共に行われました。
ろ過機内部に発生した錆や損傷を改善し、防蝕塗装にて塗り替えを行いました。
仕上げ塗り
寿命時期に近づいた、ろ過機は交換することが一般的ですが、施設の大きさによっては、新たなろ過機が搬入できないため交換できないことがあります。
その場合には劣化損傷した部品の交換やタンク内部のライニングを含むオーバーホールにて対応しています。
前述したように、多くの施設を長期に渡って維持管理していくためには、オーバーホールでの対応だけでなく、細かなメンテナンスがさらに必要になっていくのではないでしょうか?
メンテナンス完了
サビや汚れを取り除くための、下地処理後、計5回に分けて循環ろ過機内部の塗装作業を行いました。
本工事の作業は狭い空間の中での塗装作業でしたので、送風機を使い十分に換気をしながら、内部作業員の様子を常時外部から看視しました。
狭い空間では有機溶剤中毒や酸欠が想定されるため、安全を確保したうえで塗装を行う必要があるからです。