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霜鳥 裕達
【資格】2級施工管理技士/1級フローリング技能士/木製床管理者/体育施設管理士/有機溶剤など【仕事】床職人歴20年以上になります。まだ小さかった頃、母親が自分を背中にしょってダボ打ちをしていたそうです。【想い】大切な会社、携わる方と共に成長し、幸せにしていきたいです。またホームページやメールマガジンでより良い情報をお届けします。もっと分かりやすく伝わる記事が書けるよう頑張ります。

目次

プール塗装に使われる塗料の種類とは⁉

抜群の耐久性を発揮するフッ素塗料【プールコートスペシャルF】

プールコートスペシャルFはダイキン工業(株)との共同開発により完成した、従来のフッ素樹脂塗料とは一味違う抜群の耐久性を有する常温硬化の2液型フッ素樹脂塗料です。

塩素フリーの四フッ化エチレン(フライパンやアイロンに使用しているフッ素樹脂と同タイプ)を主要素としたフッ素樹脂をベースにしているため、耐候性はもちろん、耐薬品性、耐温水性など多くの特長を有しています。
特にプール内面塗装のトップコートとして要求される耐殺菌剤(塩素剤)性と、汚染し難く、汚染しても簡単な洗浄で美しく復元する性能は比類がありません。
そのためメンテナンスが容易で塗り替えサイクルの延長と相俟って経費削減に貢献します。

さらに、多様な機能を活かし、過酷な条件に曝される重防食塗装のトップコートとして優れた性能を発揮します。

特長

  1. フッ素含有率が高く、塩素原子を樹脂中に含まないため、従来品ではなし得なかった超耐候性が長時間持続します。
  2. 耐汚染性、汚染除去性に優れています。
  3. 耐水性はもちろん、耐温水性、耐酸性、耐アルカリ性、耐溶剤性等耐薬品性が抜群です。
  4. 他の樹脂では真似の出来ない耐殺菌剤性を有しています。
  5. 塗り替えサイクルが長く経費の節減に寄与します。
  6. ホルムアルデヒド放散等級 F☆☆☆☆(規制対象外)認定品です。(日塗工登録番号 D01051)

用途

  • ホテル、スイミングスクール等超耐久性を要求されるプール内面の上塗り。
  • スライダーなどプール付属設備の上塗り。

塗装方法

はけ塗り、ローラー塗り、スプレー塗り

希釈率

はけ、ローラー塗り 10~20%(質量比)
プールコートスペシャルAUシンナー

使用法

主剤と硬化剤を7:1(質量比)の割合で混合し、電動撹拌機で十分撹拌して下さい。

標準色

マリンブルー、ライトスカイブルー、パステルブルー、白
・コースライン色
黒,DNo.807,DNo.808,DNo.145
※プールコートスペシャルF中塗はグレー

容量

16kgセット (主剤 14kg、硬化剤 2kg)
4kgセット  (主剤 3.5kg、硬化剤 0.5kg)

塗付量・塗装面積

0.13~0.15kg/㎡/回
110~120㎡/16kgセット/回
この数値は比較的平滑な素地に塗装した場合であり、被塗物の形状、素地の状態、気温、希釈率、塗装方法などによって増減します。

可使用時間と乾燥時間

(23℃)

可使用時間 5時間
乾燥時間 指触 10分
硬化 5時間
塗装間隔(20℃) 16時間以上 7日以内

<注意> 室内プールの塗装仕様について
①室内プールの場合は塗装中及び塗装後の換気は送排風機を用いて十分に行って下さい。それでも臭いが少し残る場合があります。
②「自然彩光のある室内プール」や「入泳者の極端に少ない室内プール」は、主として塩素殺菌剤による脱色や白亜化が起こりやすいため、プールコートスペシャルFクリヤー仕上げをお勧めします。

標準仕様

・ステンレスプール塗替えの場合(施工システム SUS‐202)

工程 品名 シンナー名
希釈率(質量%)
塗回数 塗布量
kg/㎡/回
塗装間隔
(20℃)
素地調整 水洗後、旧塗膜のふくれや不安定な塗膜はディスクサンダーなどの動力工具を使用して入念に除去し、素地まで出します。同時に活膜部も全面もれなくディスクサンダーなどで粗面にします。シンナー拭きを行います。
下塗 プールコート
スペシャル
塗替用プライマー
プールコート
スペシャル
シンナー
5~15
0.12~0.14 16時間以上
7日以内
中塗 プールコート
スペシャルF中塗

10~20
0.14~0.16 16時間以上
3日以内
上塗 プールコート
スペシャルF
プールコート
スペシャル
AUシンナー
10~20
0.13~0.15 16時間以上
7日以内
コースライン
5~10
1~2 0.13~0.15

※塗装後注水までの最低養生日数  気温 10℃ 10日、  20℃ 7日、  30℃ 5日

防滑(ノンスリップ)工法

防滑(ノンスリップ)仕上げの場合は、中塗りまたは上塗り1回目塗装後、直ちに6~7号硅砂を散布(0.1~0.2kg/㎡)し、乾燥後余分の砂を除去してさらに上塗り(1~2回)を塗装します。
※水中歩行用に軽防滑の「FB仕上げ」があります。

施工上の注意

  1. 水洗は高圧水洗またはデッキブラシなどで素地に付着した水溶物、汚染物を十分に洗い流して下さい。
  2. 旧塗膜の活膜表面はディスクサンダーに#40~80のペーパーを取り付けて、十分に目荒しして下さい。また旧塗膜の活膜表面のシンナー拭きはウエス又はモップにラッカーシンナーもしくはスペシャルシンナーを付け、塗膜を入念に拭き油汚れ(煤煙、人からの油など)を除去します。ウエス等が汚れたら直ちに交換して下さい。これらが不十分ですと密着不良による膨れや剥離の原因となります。(素地表面が出た所はディスクサンダーにステンレス用ペーパー(NCA A‐24 N10WB)を取り付けて入念に目荒しして下さい。粗面になっているか時々手で確認し、傷が付かなくなれば速やかにペーパーを取り替えて下さい。)
  3. 下塗り塗料はフレーク顔料が入っていますので、表面が多少ざらざらした仕上げになります。ローラー塗りの場合は時々ローラーで缶底を撹拌しローラーネット等でよくしごきながら塗装して下さい。
  4. 中塗りと上塗りの塗装間隔は厳守して下さい。塗装間隔が開くと上塗りの付着性が低下します。規定以上に塗装間隔が開いた場合には、塗装前に全面をシンナー拭きして下さい。
  5. 屋内プールを塗装する場合は送風器を設置し、施工中・施工後にプール槽内の換気を十分に行って下さい。
  6. 最終塗装前には全面を入念に調査して突起を除去し、必要に応じてタッチアップを施した後、毛の抜けないローラーを使って仕上げて下さい。突起は後日のクレームとなります。
  7. 下記のような場合、原則として塗装は避けて下さい。
    (イ)気温5℃以下の時や、湿度が非常に高い時。
    (ロ)降雪雨時、あるいは塗料の乾燥する前にその恐れのある時。
    (ハ)強風下、塵埃の多い時。
    (ニ)炎天下、素材表面の温度が高く、塗膜に泡を生じる恐れのある時。

試験成績表

項目 結果 試験方法
耐屈曲性 Φ2mm 合格 JIS K 5600‐5‐1 ブリキ板
耐カッピング性 8mm 合格 JIS K 5600‐5‐2
耐おもり落下性 50cm 合格 JIS K 5600‐5‐3 デュポン式 500g
鉛筆引っかき値 2H JIS K 5600‐5‐4 荷重1kg
耐水性 異常なし 2か年浸漬
耐温水性 異常なし 40℃温水 6か月浸漬
耐塩水性(温水) 異常なし 5%NaCl 40℃ 6か月浸漬
促進耐候性 光沢保持率 90%以上 S‐WOM 4000時間

モルタルプール専用塗料【プールコートNS】

モルタルプールへの問題を解消した塗料
プール内面のコーティングは、水が直接塗膜の表面に触れるという極めて過酷な条件を耐えねばなりません。

プールコート塗料メーカーである大同塗料(株)は数えきれないほど多くのプール塗料を販売してきましたが、常々頭を悩まされてきたのがモルタルプールの背面水による塗膜の「膨れ」現象でした。
モルタルという素材は多分に水分を含んでいるケースが多く、水が蒸発しようとする力は到底塗膜で抑えることの出来るレベルではありません。

背面水圧のかかるモルタルプールをコーティングしますと、往々にして水の蒸発しようとする力の為に塗膜が押し上げられて「膨れ」現象を生じています。
大同塗料(株)はこの問題を解決すべく「プールコートNS」を開発しました。

「プールコートNS」は特殊ビーズを配合し、塗膜に水蒸気の通り道を作ることに成功した画期的な塗料です。(特許第3607256号)

特長

  1. モルタル素地からの水分を透湿しますので塗膜が「膨れ」にくい。
  2. 塗膜は足裏にやさしい凸凹があり、滑りにくくなっています。
  3. 文部科学省「学校環境衛生の基準」で指摘されている6物質「ホルムアルデヒド」「トルエン」「キシレン」「パラジクロロベンゼン」「スチレン」「エチルベンゼン」の全てについて基準値に適合しています。
  4. 塗膜は上水に対して有害物の溶出がありません。(JWWA K 139‐1992[塗膜]溶出試験の規格に合格)
  5. ホルムアルデヒド放散等級はF☆☆☆☆(規制対象外)認定品です。(日塗工 登録番号D01069)

マリンブルー、ライトスカイブルー、パステルブルー、白
コースライン色 黒/DNo.807/DNo.808/DNo.145/白
プールコートNSの調色はできません。

標準塗付量及び塗装面積

 プールコートNS  プールセメントW速乾型
容量 16kg、4kg(1液型) 35kgセット(主剤5kg、硬化剤5kg、骨材25kg)
塗付量 下塗 0.13~0.15kg/㎡ 下地調整Ⅰ 0.8~1.0kg/㎡
上塗 0.15~0.20kg/㎡/回※1 下地調整Ⅱ 0.6~0.8kg/㎡
塗装面積 29~37㎡/16kg(3回塗り)※1 19~25㎡/35kgセット(2回塗り)
塗装方法 はけ、ローラー、エアレス吹付け コテ
乾燥時間 3時間(20℃) 4時間(20℃)※2

※1 素地がプールセメントW速乾型の場合は、0.12~0.14kg/㎡/回で、37~43㎡/16kg(3回塗り)となります。
※2 プールコートNSを塗装する場合の塗装間隔は2日以上(20℃)です。

プールコートNS塗替塗装仕様

■旧塗膜の除去により凹凸ができた場合(施工システム RC‐323)

工程 品名 希釈剤
希釈率(質量%)
塗回数
(回)
塗付量
(kg/㎡/回)
塗装方法 塗装間隔
(20℃)
素地
調整
・旧塗膜を動力工具、剥離剤などを用いて完全に除去します。除去後は高圧水洗機で水洗して清浄にし、素地を十分に乾燥させます。
・クラック部処理
1mm未満 プールコートパテ速乾型Nやハイボンド#100をパテ付けし、直後に7号硅砂を散布します。
1mm以上 Uカット後、可とう性エポキシにて処理し、直後に7号硅砂を散布します。
下地
調整Ⅰ
プールセメントW
速乾型
清水
1~3
1 0.8~1.0 コテ 8時間以上
14日以内
研磨 サンダーポリッシャー等で平滑にします。 研磨後
下地
調整Ⅱ
プールセメントW
速乾型
清水
1~3
1 0.6~0.8 コテ 2日以上
1か月以内
研磨 サンダーポリッシャー等で平滑にします。 研磨後
下塗 プールコートNS プールコートシンナー
20~40
1 0.13~0.15 はけ
ローラー
5時間以上
上塗 プールコートNS プールコートシンナー
10~20
2 0.12~0.14 はけ
ローラー
コース
ライン
プールコートNS プールコートシンナー
10~15
1~2 0.12~0.14 はけ
ローラー

※下地に凹凸が少ない場合は、プールセメントW速乾型を省略することができます。

塗装後注水までの最低養生日数 気温 10℃ 20℃ 30℃
日数 7日 5日 3日

注意事項

  1.  剥離剤を使用した際にはヘラなどで剥離剤をできるだけ取り除いた後、十分に水洗し、更に入念に脱脂をして完全に除去して下さい。
  2. モルタルに浮きがある場合はハイボンド#100による樹脂注入又はアンカーピンニング注入を行い、素地を補強して下さい。また、激しい浮きの場合はハツリ取り、フィールドGRC-Lやダイドーレジモルなどで埋め戻して下さい。
  3. プールセメントW速乾型は素地が乾燥しすぎていると樹脂分が吸い込まれて適切な塗膜が形成されません。事前に打ち水をして素地を濡らしてから施工して下さい。
  4. 不陸調整後は適切な塗膜養生期間を経てからサンディングによってバリや突起を除去して次工程に進んで下さい。
  5.  下地調整Ⅰは、モルタルの凹凸が特に激しい場合や、塗付後直ぐに膨れが発生する場合にはプールセメントW速乾型(1セット)に6号硅砂を10~15kg追加して、塗り広げて下さい。
  6. プールコートNSだけでも防滑(ノンスリップ)効果はありますが、さらに滑りにくくする場合は上塗り1回目塗装直後、直ちに6~7号硅砂を散布(0.1~0.2kg/㎡)し、1日以上乾燥後余分な砂を除去してさらに上塗り2回目を塗装します。
  7. 下記のような場合、塗装は原則として避けて下さい。
    (1)気温が5℃以下の時や、湿度が非常に高い時。
    (2)降雪雨時、あるいは塗料の乾燥する前にその恐れのある時。
    (3)強風下、塵埃の多い時。
    (4)炎天下、素材表面の温度が高く、塗膜に泡を生じる恐れのある時。
  8. その他注意
    ①塗料に特殊ビーズが入っていますので、多少塗りムラが出る場合があります。塗装作業中に❛タマリ❜ができたり、ローラーの塗り継ぎが厚くなりますと乾燥時にそこが白っぽく仕上がります。できるだけ❛タマリ❜やローラーの塗り継ぎの出ないように塗装して下さい。
    ②「プールコートNS」は塗装の「膨れ」現象を抑制する画期的な塗料ですが、素材のモルタルの水分含有量が著しく多かったり、その他悪条件が重なった場合には「膨れ」「剥離」等の不具合が起こるケースがあります。
    ③室内プールなど塩素濃度が常に高い環境のプールでは、塗膜の脱色や白亜化現象が早期に発生する場合がありますので、プールコート スペシャル F仕上げなどの他の工法のご検討をお勧めします。
    尚、遊泳プールの遊離残留塩素濃度の水質基準は0.4~1.0mg/ℓ(ppm)です。
    ④日焼け止め等が付着した手や水着で塗膜にふれますと塗膜の色が手や水着に付きやすくなることがあります。

シーズン前のプールの水洗方法

  1. プール掃除の一週間位前にプールを満水の状態にし、プール水100㎥に対して塩素剤(有効塩素100%として)2.6kg投入し、藻類を死滅させて下さい。(固形塩素剤の直接投入は絶対に避けて下さい)
  2. 排水時に残留塩素濃度を0.4ppm以下に調整して下さい。(残留塩素濃度を1ppm下げるのに必要なチオ硫酸ナトリウム【ハイポ】の量は、プール水100㎥に対し350gです。必要量を予めポリ容器にとり、溶解してから出来るだけ均一に投入して下さい。)
    なお、プール水は洗い用として10cm位残して下さい。
  3. プール壁面に「プールコート洗浄剤」を、はけ、ブラシ、ローラー、モップ等で塗り広げて下さい。(90~100㎡/16kg)
  4. 5~10分間放置後、水洗いして下さい。タワシ、スポンジ等の併用をお勧めします。
  5. 底面は流しながら洗浄して下さい。不十分な場合は壁面と同じように処理して下さい。

モルタルプール再生【プールコートFREライニング工法】

イメージはモルタルプールをFRPに入れ替える!【プールコートFREライニング工法】

FREライニング工法はプールの機能を回復し補強する、優れた耐久性と美しい仕上がりの厚膜防水工法です。

抜群の強度を有する新素材アラミドクロスを用いたハイグレードなA‐FREライニング工法と、ガラスクロスを用いたベーシックなG‐FREライニング工法の2タイプを取り揃えています。

クラックなどにより漏水が生じているモルタルプール、腐食により漏水が生じている金属プールなど、皆さんが悩んでいる問題がFREライニング工法により解決されます。
FREライニング工法は、補強材として、アラミドクロス、ガラスクロスを用いてエポキシ樹脂で積層し、プールの中に1枚のプラスチック板をしきつめた状態を作り出す工法です。

塗膜厚も一般塗装の約10~15倍の厚みとなりますので、すぐれた耐久性防水層が得られます。

表面仕上げもウレタン系、フッソ系等のトップコートを使用することにより長期にわたり艶引け、退色の心配がありません。
モルタルプールをはじめとして、アルミプール、ステンレスプール、鋼板プール等、様々な種類のプールに対応出来るように豊富なラインアップを揃えているだけでなく、プールの塗料にかけては実績日本一の大同塗料

(株)大同塗料の塗料を用いることで古く傷んだプールが見違えるような美しさと強さを兼ね揃えたプールに生まれかわります。

他の改修方法との比較

プールコートFREライニングフローチャート

(トップコートにウレタン系を使用の場合)

A‐FREライニング工法(アラミドクロスライニング工法)

プールコートA‐FREライニング工法(アラミドクロスライニング工法)は、プールの躯体自身に発生するクラックや割れといった動きにも追随でき、高強度、高弾性に優れます。

特に老朽化の激しいモルタルプールやFRPプールにその威力を発揮します。
古いモルタルプールやFRPプールはクラックの発生やジョイント部の割れといったトラブルによる漏水がつきものですが、従来のG‐FREライニング工法(ガラスクロスライニング工法)では、躯体自身のクラックや割れといった動きに対して強度が足りないために追随できずに、ライニング層自体が割れてしまうケースが時として起こってしまうことがありました。

大同塗料(株)はそうしたトラブルを何とか軽減しようと様々な検討を重ね、新たにアラミドクロスを用いたよりハイグレードなA‐FREライニング工法を開発いたしました。

アラミドクロスとは

アラミドクロスは高強度、高弾性を有する新しい合成繊維で、ゴムタイヤ、ベルトの補強材をはじめ、ヨットセール、パラシュート、防弾チョッキ等幅広い分野で使用されるようになってきました。
近年ではその軽量、高強度という特性を活用して、コンクリート構造物の補強材として使用されるようになり、その引張強度の強さと施工面の安全性から耐震補強工事等で広く使用されるようになっています。

プール仕上げ用塗料【プールコートスペシャルAU】

プールコートスペシャルAUは、アクリルウレタン樹脂系の上塗り材です。
速乾性、低温硬化性、耐候性などにすぐれた標準的上塗り材です。

特長

  1. 速乾性で平滑な美しい塗面が得られます。
  2. 耐退色性に優れ長期にわたって光沢が低下しません。
  3. 耐水性、耐殺菌剤性に優れています。
  4. 強靱で損傷を受け難い塗膜を形成します。
  5. 乾燥塗膜は上水に対して有害物の溶出がありません。
  6. ホルムアルデヒド放散等級 F☆☆☆☆(規制対象外)認定品です。(日塗工登録番号 D01047)

用途

  • モルタルプール、鋼板プール、アルミプール、ステンレスプール、FRPプールなどの上塗り。
  • スライダーなどプール付属設備の上塗り。

塗装方法

はけ塗り、ローラー塗り、スプレー塗り

希釈率

はけ、ローラー塗り 5~15%(質量比)
プールコートスペシャルAUシンナー

使用法

主剤と硬化剤を4:1(質量比)の割合で混合し、電動撹拌機で十分撹拌して下さい。

標準色

マリンブルー、ライトスカイブルー、パステルブルー、白
・コースライン色
黒,DNo.807,DNo.808,DNo.145

容量

16kgセット (主剤 12.8kg、硬化剤 3.2kg)
4kgセット  (主剤 3.2kg、硬化剤 0.8kg)

塗付量・塗装面積

0.13~0.15kg/㎡/回
110~120㎡/16kgセット/回
この数値は比較的平滑な素地に塗装した場合であって被塗物の形状、素地の状態、気温、希釈率、塗装方法などによって増減します。

可使用時間と乾燥時間

(23℃)

可使用時間 5時間
乾燥時間 指触 10分
硬化 4時間
塗装間隔(20℃) 16時間以上 7日以内

<注意> 室内プールの場合
①塗装中及び塗装後の換気は送排風機を用いて十分に行って下さい。それでも臭いが少し残る場合があります。
②室内プールには、その構造や管理状況により、プールコートスペシャルF仕上げまたはプールコートスペシャルFクリヤー仕上げの仕様をお勧めします。

試験成績表

項目 結果 試験方法
鏡面光沢度 90 JIS K 5600‐4‐7 60度
耐屈曲性 Φ3mm 合格 JIS K 5600‐5‐1 ブリキ板
耐カッピング性 6mm 合格 JIS K 5600‐5‐2
耐おもり落下性 30cm 合格 JIS K 5600‐5‐3 デュポン式 500g
鉛筆引っかき値 2H JIS K 5600‐5‐4 荷重1kg
耐水性 異常なし 2か年浸漬
耐温水性 異常なし 40℃温水 6か月浸漬
耐塩水性(温水) 異常なし 5%NaCl 40℃ 6か月浸漬
促進耐候性 光沢保持率 85%以上 S‐WOM 1000時間

※プールコートスペシャルFとは全く異質の塗料ですので、主剤、硬化剤の混合使用はできません。

環境対応型プール塗料【プールコートマイルド】

プールコートマイルドはトルエンやキシレンといった強い溶剤を配合上含まない、環境に優しいプール専用塗料です。

一般的に塗装されているプール専用塗料には、人体に影響が及ぶほどではありませんが、幾らかの強溶剤分が含まれていますので、塗膜の硬化過程で多少揮発してくることは否めません。
それに対して、このプールコートマイルドは硬化時にも強い溶剤の揮発がほとんどありませんので、環境意識の高まる中、極めて周囲の環境に配慮した設計思想で開発されています。

特長

  1. トルエン、キシレン1%未満の環境に優しい塗料です。(※)
  2. 特に屋内プールなどにおいては、溶剤臭がマイルドとなりますので作業環境も改善されます。
  3. 耐候性に優れていますので、長期にわたり光沢が低下せす、美しい塗膜を維持します。
  4. シンナーは下・中・上塗共通の一種類ですから、とても簡便であり経済的です。
  5. 各工程の塗料は乾燥性に優れていますので、従来の塗料に比べて工程の短縮ができます。
  6. ホルムアルデヒド放散等級F☆☆☆☆(規制対象外)認定品です。

※文部科学省「学校環境衛生の基準」には、ホルムアルデヒド、トルエン、キシレン、パラジクロロベンゼン、スチレン、エチレルベンゼンについて基準値が定められています。

プール塗装

プールコートマイルドシリーズ製品一覧

プールコートマイルドAU(弱溶剤型アクリルウレタン樹脂系特殊塗料)

プールをプールコートマイルド仕様でコーティングした際の全てのトップコート材として用います。

標準色 マリンブルー、ライトスカイブルー、パステルブルー
塗装方法 はけ、ローラー
希釈率 プールコートマイルドシンナー 5~15%(質量)
塗装面積 約110~130㎡/1回/16kgセット
塗装間隔
(20℃)
10時間以上7日以内
荷姿 16kgセット(主剤 12.8kg、硬化剤 3.2kg)
4kgセット(主剤 3.2kg、硬化剤 0.8kg)
可使時間 10℃:12時間
20℃:6時間
30℃:3時間
プールコートマイルドスペシャル(弱溶剤型エポキシ樹脂系塗料)

下塗り材と上塗り材のバインダー用の塗料です。

塗装方法  はけ、ローラー
塗装面積 約100~120㎡/1回/16kgセット
塗装間隔
(20℃)
10時間以上7日以内
荷姿 16kgセット(主剤 12.8kg、硬化剤 3.2kg)
4kgセット(主剤 3.2kg、硬化剤 0.8kg)
希釈率 プールコートマイルドシンナー 5~15%(質量)
可使時間 10℃:12時間
20℃:6時間
30℃:3時間
プールコートマイルドモルタル用プライマー(弱溶剤型エポキシウレタン樹脂系塗料)

コンクリートモルタルプールのプライマーです。

塗装方法 プライマーと同量のポルトランドセメントを混入し、電動撹拌機で混合した後、コテ、ヘラ等でタマリを作らないようしごき塗りをします。素地の状態が悪ければ2回しごき塗りをして下さい。
塗装面積 約130~150㎡/1回/16kgセット
塗装間隔
(20℃)
10時間以上4日以内
希釈率 プールコートマイルドシンナー 0~10%(質量)
荷姿 16kgセット(主剤 8.0kg、硬化剤 8.0kg)
可使時間 10℃:6時間
20℃:3時間
30℃:1.5時間
プールコートマイルド非鉄金属用プライマー(弱溶剤型エポキシ樹脂系フレーク入り塗料)

非鉄金属(アルミ、ステンレスなど)用のプライマーです。

塗装方法 はけ、ローラーを使用しますが、フレークが入っていますので表面がザラザラした仕上がりになります。ローラ塗りの場合はローラーネット等でよくしごきながら塗装してください。
塗装面積 約140~160㎡/1回/20kgセット
塗装間隔
(20℃)
8時間以上7日以内
希釈率 プールコートマイルドシンナー 5~15%(質量)
荷姿 20kgセット(主剤 16kg、硬化剤 4kg)
可使時間 10℃:10時間
20℃:4時間
30℃:2時間
プールコートマイルド塗替用プライマー(弱溶剤型エポキシ樹脂系フレーク入り塗料)

エポキシ樹脂系もしくはアクリルウレタン樹脂系の塗料が旧塗膜の場合の塗替用プライマー、FRP製プールのプライマーです。

塗装方法 はけ、ローラーを使用しますが、フレークが入っていますので表面がザラザラした仕上がりになります。ローラ塗りの場合はローラーネット等でよくしごきながら塗装してください。
塗装面積 約140~160㎡/1回/20kgセット
グレー
塗装間隔
(20℃)
8時間以上7日以内
希釈率 プールコートマイルドシンナー 5~15%(質量)
荷姿 20kgセット(主剤 16kg、硬化剤 4kg)
5kgセット(主剤 4kg、硬化剤 1kg)
可使時間 10℃:10時間
20℃:4時間
30℃:2時間
プールコートマイルド鋼板用プライマー(弱溶剤型エポキシ樹脂系錆止め塗料)

鋼板プールのプライマーです。

塗装方法 はけ、ローラー、エアレス
塗装面積 約110~130㎡/1回/18kgセット
塗装間隔
(20℃)
10時間以上7日以内
荷姿 18kgセット(主剤 15kg、硬化剤 3kg)
6kgセット(主剤 5kg、硬化剤 1kg)
希釈率 プールコートマイルドシンナー 10~20%(質量)
可使時間 10℃:12時間
20℃:6時間
30℃:3時間
プールコートマイルドジンクリッチプライマー(弱溶剤型エポキシ樹脂ジンクリッチ塗料)

鋼板プールのプライマー、鋼製水槽などのプライマーです。

塗装方法 はけ
ブラストなどによる素地調整後その日のうちにはけで素地にすり込むようにたっぷり塗装して下さい。
グレー
塗装面積 約33~40㎡/1回/10kgセット
塗装間隔
(20℃)
7時間以上3日以内
希釈率 プールコートマイルドシンナー 0~10%(質量)
荷姿 3成分型 10kgセット
(主剤 2.5kg、硬化剤 0.5kg、亜鉛未 7.0kg)
可使時間 10℃:10時間
20℃:4時間
30℃:2時間

*希釈剤としてプールコートマイルドシンナー 16L、4Lがあります。

モルタルプールの簡易塗装剤【プールコートスタンダード】

プールコートスタンダードは、アクリル樹脂系の1液型タイプですので、作業が容易でスピーディに仕上げる事ができます。
同じ塗料の塗り替えなどに使用します。

特長

  1. 塗装時、溶剤の刺激臭が少なく、はけさばきも良好です。
  2. 藻類、水垢等の汚染物が洗浄によって容易に取り除けます。
  3. 乾燥塗膜は上水に対して有害物の溶解がありません。
  4. モルタルプールの簡易塗装材としてご使用できます。
  5. ホルムアルデヒド放散等級 F☆☆☆☆(規制対象外)認定品です。(日塗工登録番号 D01068)
  6. 文部科学省「学校環境衛生の基準」で指摘されている6物質「ホルムアルデヒド」「トルエン」「キシレン」「パラジクロロベンゼン」「スチレン」「エチルベンゼン」について基準値に適合します。(標準的な塗装の場合)

用途

  • モルタルプール
    ※新しく、平滑で緻密なモルタルプールの場合、膨れることがありますので、他の施工システムで塗装して下さい。

塗装方法

はけ塗り、ローラー塗り

希釈率

70~100%(質量比)
プールコートシンナー

標準色

マリンブルー、ライトスカイブルー、パステルブルー、白

容量

16kg、 4kg

塗付量・塗装面積

0.08~0.09kg/㎡/回
180~200㎡/16kg/回
この数値は比較的平滑な素地に塗装した場合であり、被塗物の形状、素地の状態、気温、希釈率、塗装方法などによって増減します。
通常2回塗りです。厚塗りは避けて下さい。

乾燥時間

(23℃)

乾燥時間 1.5時間
塗装間隔(20℃) 5時間以上

<注意>
塗膜を強くこすりますと塗膜の色が水着などに付着する場合がありますので、プールサイドやオーバーフローなど直接腰をおろす場所への濃色のご使用は避けて下さい。
また、日焼け止めなどにより塗膜が軟化する場合がありますのでご注意下さい。