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天野裕士
【資格】木製床管理者/体育施設管理士/有機溶剤など 【仕事】床職人及び管理を行っている。公共施設の床工事を数多く手掛けてきた。【お客さまへの想い】適切なスポーツフロアメンテナンスを広めていくことに使命を感じ自身で想いを込めた小冊子を作成。 【本人より】スポーツフロアのお困りごとお任せください!!

体育館床研磨塗装工事について

施工場所 学校施設(屋内運動場体育館)床
施工内容 (体育館床改修工事)アリーナ全サンダー掛けポリウレタン樹脂塗料3回塗り・バレーボールコートライン塗装・バスケットボールコートライン塗装・バドミントンコートライン塗装
目的 既存体育館の床を改修して再生
施工経緯  お客さまからのご依頼

フロアサンディングマシンで削るとどうなるのか?

体育館の床に塗られているウレタンは、経年によって黄ばんでくる黄変という症状があります。
これは、一般住宅のフローリングでも見られます。
時間をかけて、徐々に黄ばんでいくので、気にならない方もいるかもしれません。
ただ、へこみや傷なども多くなり、様々な汚れもついています。

そんな黄ばんだ床も、サンディングマシンで削る事で、全然変わってきます。まるで新しい建材のように、新しいフローリングになります。
表面が汚れて黄変したウレタン塗膜とは、全く違います。

フロアサンディングの手順

フロアサンディングの目的は、サンドペーパーで削って新しい木肌を出すだけではありません。
表面に凹凸をつけて塗料が食い込む下地調整の役割もあります。

スポーツフロアを保護してきた古いウレタン塗膜は、十分な性能が無くなってしまっています。

もし、このままで新しいウレタンを塗ったとしても、新しい塗料は床に密着しません。
コインで擦るだけで塗料が剥がれてしまうでしょう。

そのため、フロアサンディングで削り古い塗膜をしっかりとはがしておく必要があるのです。

サンディングは3日間かけて完了しました。
サンディングの工程は、4工程で仕上げます。
荒掛け #24~#40のペーパーにて目違い及び汚れ払いを行う。
中掛け #40~#60のペーパーにて目違い汚れを取り、荒掛けサンディングペーパー目払いを行う。
仕上げ #80~#100のペーパーにて荒掛け、中掛けのサンディングペーパー目払いを行うんです。
ポリッシャ―サンディング #100~#120のペーパーにて仕上げ掛けを行う。
サンディング後、清掃してウレタン塗装を行っていきます。