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天野裕士
【資格】木製床管理者/体育施設管理士/有機溶剤など 【仕事】床職人及び管理を行っている。公共施設の床工事を数多く手掛けてきた。【お客さまへの想い】適切なスポーツフロアメンテナンスを広めていくことに使命を感じ自身で想いを込めた小冊子を作成。 【本人より】スポーツフロアのお困りごとお任せください!!

体育館でスポーツをするとき、床が滑って危ない思いをしたことはありませんか?

今回は体育館床の滑り止め対策として、モップを使った簡単なメンテナンス方法を紹介します。日常の清掃や定期的なメンテナンスの重要性、滑り防止の対策法、おすすめの滑り止め製品・モップとその使い方など、具体的な情報をまとめました。

安全なスポーツライフを送るために、体育館床のメンテンナンスをしっかりと行い、滑りを防ぎましょう!

なぜ体育館の床は滑る?

なぜ体育館の床は滑るのか?その原因はいくつかあります。例えば、床面に砂やホコリが残っている状態で利用すると、シューズとの摩擦で床表面を擦り減らし性能を劣化させます。屋内運動競技には、それぞれに適したグリップ力があるのですが、これが失われていきます。

また、床に着いた汗が乾くと、滑りにくい場所をつくります。だからこそ、体育館の床は滑り止め対策と定期的なメンテナンスが必要なのです。汚れをしっかり掃除したり、床の保護を行ったりすることで安全性を確保できます。滑り止め製品も活用して、快適にスポーツができる環境を整えましょう。

正しい体育館の床のメンテナンス方法

体育館の床は、スポーツの練習や試合、イベントなどで頻繁に使用されるため、適切なメンテナンスが必要です。ここでは、初心者でも実践しやすい正しい体育館の床のメンテナンス方法について解説します。

体育館の床のメンテナンス方法は4つあります。

毎日の清掃

毎日の清掃

まず、日常的な清掃が重要です。定期的に床面を掃き、ゴミやホコリを取り除きましょう。掃除機やモップを使って床をきれいにすることで、汚れや傷の発生を防ぐことができます。詳しくはのちほど説明します。

定期的なメンテナンス

定期的な床面のメンテナンスも必要です。スポーツフロア専用のメンテナンス用品を使用して、床面の汚れを落とすことできれいな状態を保ち、性能を維持できます。

おすすめのメンテナンス用品については、後ほどご紹介します!

保護

体育館の床面を長持ちさせるためには、適切な使用方法も重要です。

体育館の出入り口にはマットを敷きましょう。

体育館の出入り口が屋外に面している場合は土砂が侵入しやすく、他の部屋や建物と接続している場合は、他の床の油脂やワックス類が靴底について入ってくる場合があります。出入口で土砂やワックス類の侵入を防ぐことが大切です。

体育館は催し物に使用することもあるかと思います。外来者が土足のまま体育館内に入ったり、ハイヒールや硬い底の靴で床に入らないような処置をとることが必要です。硬い靴で踏み込むと、床が傷つきやすいです。

傘など先が尖ったものを持ち込むことも、床の損傷の原因になるため注意が必要です。

保護

業者によるメンテナンス

最後に、専門業者による定期的な点検や補修もおすすめです。床の状態を確認し、必要に応じて床材の張替え、床下地のレベルの調整、床金具の交換、傷や欠けなど危険カ所の修復することで、床の寿命を延ばすことができます。

専門業者へのお問い合わせはこちら

体育館が滑る。その対策法

滑り防止の対策法

体育館の滑りを防止するための対策法は、日頃のメンテナンスと滑り止め製品の使用が重要です。

練習後はもちろんですが、練習前によくモップで拭くことで、ホコリや微粒子をきれいに取り除くことができます。汗で濡れたらきれいに拭き取ることも大切です。つまりは日頃の小さな心がけですね。

モップのかけ方

モップのかけ方

体育館フロアの長手方向(仕上げ材の張り方向)に向かってモッピングしていき、元へ戻る方法で繰り返し清掃して下さい。

その際、溜まったほこりを一方向に集めて掃除機などで吸い取ります。

もちろんモップ自体が汚れていては何にもなりません。モップ使用後には、毎回、叩いてホコリを出すか、掃除機で吸い取り清潔にします。

必要であれば、洗剤で良く水洗いをしたのち、よく乾燥させます。

モップの手入れもしっかり行い、体育館の床を清潔に保ちましょう。

水拭きはしてもいい?

水拭きはしてもいい?

ひどい汚れは水拭きしたくなると思いますが、原則、水拭きは禁止です!

多量の水は膨張・反り・変色などの原因になります。基本的には水を使わず、やむを得ず水を使う場合は、固く絞ったモップ・雑巾で拭いたあと、乾いた雑巾で水分をしっかり取り除きましょう。

滑り止めを使った方がいいワケ

滑り止め製品によって床面の汚れや汗、ホコリなどを吸着除去でき、定期的なメンテナンスによって滑りやすさを抑えることができます。

体育館床スポーツフロアは毎日の使用によって、細かな汚れや汗、油脂などが付いていきます。

また、砂などを持ち込むことで、やすりの役割を果たし塗膜が摩耗する原因となります。
毎日の清掃によって油脂成分や汚れ、砂埃を除去し床面の滑りを改善します。

また、掃除や保護コーティングを定期的に行うことで、床面の滑りを防止できます。

適切な滑り止め対策と定期的なメンテナンスによって、体育館の滑りを軽減し、安全な環境を確保しましょう。

おすすめの滑り止めと使い方

おすすめの滑り止め製品はこれ!

DPCフロアドレッシングです。

DPCフロアドレッシング ★★★★★

参考:モノタロウ

このコーティング剤を使うメリットは、床面の耐久性を向上させることで、傷や剥がれを防ぐことができます。さらに、コーティングによって汚れや染み付きを防ぐため、床を長期間美しく維持することができます。

清掃の手間を軽減することができるので、ぜひ使ってみてください。

 

使い方は簡単。

  1. 木綿のモップに「DPCフロアドレッシング」をポンプスプレーなどでなるべく均一に浸み込ませます。
    (液量は45cm幅のモップでは150cc(約コップ1杯)、90cm幅のモップでは250cc~300cc(紙コップ2杯)ほどが適当)
  1. 液を塗布し5~10分放置して、よくモップに含浸させ、半乾きにしてから使用します。
    モップが乾いて効果が減少してきたときにドレッシング材を最初の半分の量で補給します。手順は同じです。
  2. モップが汚れた場合は洗剤で洗い、良く乾かしてから使用して下さい。

使用頻度は体育館の利用頻度によりますが、通常は2~4か月に一度が目安です。
樹脂ワックスが使用されている場合。艶やけを起こす場合があります。目立たない箇所で確認してから使用しましょう。

おすすめモップはこれ!

おすすめのモップはテラモトの体育館モップです。材質は糸:綿・スフ混、布:綿100%で、丈夫なモップです。

おすすめモップはこれ!

参考:株式会社 テラモト

サイズは45/60/75/90cmの4種類で展開しています。スペア(モップ糸のみ)での販売もあります。

体育館用としては、モップ幅は60~120cmが扱いやすいです。

注意点

モップが汚れた場合は洗剤で洗い、よく乾かしてから使用して下さい。

体育館用モップは、柄とモップ糸が別になっているものが使いやすいでしょう。

モップは他の箇所と兼用してしまうと油分やワックス等が持ち込まれてしまうため、体育館床専用として使ってください。また化学モップなどの吸着剤処理したものを使用すると床面が滑りやすくなります。

けがのないスポーツライフを

けがのないスポーツライフを

スポーツを楽しむ上で、けがは避けたいものですよね。だからこそ、体育館床の滑り止め対策は絶対に欠かせません。

重要なのは、日頃のメンテナンスや滑り止め製品の活用です。定期的なメンテナンスを怠らずに行うことで、床の状態を良好に保つことができます。また、滑り止めの製品を使うことで、足元の安定性を高め、ケガの予防につながります。

自分と仲間の安全を守るために、しっかりと対策をして、安心してスポーツを楽しみましょう!