なぜ!?体育館にワックスは禁止なのか

事務hori

こんにちは。コートラインプロの堀です。
現在では体育館床メンテナンスとしてのワックス掛けが禁止されているそうですね?
木に大敵の水拭きならともかく、ワックス掛けも木床にはよくないんですね?!
正しいメンテナンス方法としてはどういったものでしょうか?

天野裕士
天野

はい、全国の体育館で床板の剥離による事故が起きています。
本来避けるべき床面への水拭きやワックス掛けによる清掃が行われ、過度の水分によって床板が変形したことが原因と考えられております。
ワックス掛けによる影響や正しいメンテナンス方法をご紹介したいと思います。

 

事故の原因

天野裕士
天野

事故が起きた体育館では、以下のような状況でした。

・ワックス掛けや水拭きが行われている。
・雨漏り箇所がある。
・湿気がこもりやすくなっている。
・床板の劣化が激しい。
などの水分の影響が確認されました。

木は、水分を吸収するたびに膨張し、乾燥すると収縮するという修正があります。
これを繰り返すことにより、木の床板が反り上がり、割れやササクレの原因となってしまうのです。

床板の不具合箇所を発見したら、直ちにビニルテープなどを貼って応急処置を施し専門業者に連絡することも重要です。

現在、大部分の体育館の木製床にはポリウレタン樹脂塗料が使われておりスポーツ競技に適したすべり係数になるように設計されています。
そのため、ワックスを塗ると床が滑りやすくなることがあり、ヒールマーク(靴でこすれた跡)が著しく付きます。

また、一度ワックスを塗ってしまうと他の塗料をはじいてしまうため、その上に塗料は塗れません。
再塗装するには、ワックスの剥離作業を行わなければならず費用も掛かってしまいます。

この剥離作業には、大量の薬品・水を使用しますので、更に床板を傷めてしまう危険もあります。

正しい日常清掃とは⁉

天野裕士
天野

では、正しい日常清掃とはどういったものでしょうか。

モップによる清掃方法
必ず乾拭きの体育館用モップ(巾60~90センチ)にて体育館フロアの長手方向(仕上げ材の張り方向)に向かってモップ掛けを行い、元へ戻る方向へを繰り返します。
集めたホコリは一方向に集め掃除機等で吸い取ります。

※化学モップ(吸着剤処理)したものは使用しないでください。
化学処理がされており、滑りやすくなる原因ともなります。

防止策
計画的な改修を行うことが重要です。
全面再塗装、サンダー掛け全面塗装などの方法があります。
また、不具合箇所を発見したら、直ちにビニルテープなどを張って応急処置を行い、専門業者に連絡することも重要です。

全面再塗装
塗膜に光沢がない、滑りやすくなったといった場合には、ポリッシャーにて目荒らし後、ウレタン塗装を1~2回塗ることで美観とグリップを保つことが出来ます。
この時にコートライン塗装も同時に可能です。

※ワックスが残っている場合は、対応でき兼ねる場合があります。

全面サンダー掛け・全面塗装
全体に塗膜の剥がれ、床板の反りがある場合は、全面を白木に削り出して再塗装します。

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天野裕士
【資格】木製床管理者/体育施設管理士/有機溶剤など 【仕事】床職人及び管理を行っている。公共施設の床工事を数多く手掛けてきた。【お客さまへの想い】適切なスポーツフロアメンテナンスを広めていくことに使命を感じ自身で想いを込めた小冊子を作成。 【本人より】スポーツフロアのお困りごとお任せください!!