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天野裕士
【資格】木製床管理者/体育施設管理士/有機溶剤など 【仕事】床職人及び管理を行っている。公共施設の床工事を数多く手掛けてきた。【お客さまへの想い】適切なスポーツフロアメンテナンスを広めていくことに使命を感じ自身で想いを込めた小冊子を作成。 【本人より】スポーツフロアのお困りごとお任せください!!

なぜ!?体育館にワックスは禁止?なのか

事務hori

こんにちは。コートラインプロの堀です。
現在では体育館床メンテナンスとしてのワックス掛けが禁止されているそうですね‼
木に大敵の水拭きならともかく、ワックス掛けも木床にはよくないんですね?!
では、正しいメンテナンスとはどのようなことなのでしょうか?

天野裕士
天野

全国の体育館で床板の剥離(ささくれ)による負傷事故は本来避けるべき方法が行われていたせいで起きました。
体育館床に対する正しいメンテナンス方法や用品についてご紹介したいと思います。

 

事故の原因

天野裕士
天野

日常的にワックスメンテナンスを行っているのであれば、同様の事故に繋がる恐れがあります。
どのように点検し、どのようにメンテナンスするべきか知る必要があります。

間違ったメンテナンスやメンテナンス不足が引き起こした事故があります。
はく離した床材の木片が刺さり、何針も縫うという負傷事故です。

このような事故は、近年になり分かった数だけでも10件あります。

事故の原因調査は消費者庁によって行われました。
なぜ消費者庁が動くことになったのか?

体育館ワックス掛けについての見解

事故調査の理由は、以下の通りです。
体育館の利用頻度、そして公共性が高いこと、また事故の被害の程度が重大であるこです。

事故の理由としてはワックスにおけるメンテナンスやメンテナンス不足、そして点検不足が問題であるとの見解が示されました。

床面への水拭きやワックス掛けによる清掃が行われ、過度の水分によって床板の変形に繋がりました。

木は、水分を吸収すると膨張し、乾燥すると収縮するという特長があります。
これを繰り返すことによって、繊維が壊れてしまったり木の床板が反り返り、割れやササクレの原因となってしまったのです。

文部科学省・スポーツ庁による通知

文部科学省・スポーツ庁による通知

調査後には、文部科学省・スポーツ庁より事故再発防止のための通知がなされました。

適切なフロアの維持管理、そして運営です。

その内容は適切な清掃の実施、日常点検、定期的な点検の実施、記録の保管および速やかな処置、維持管理を外部委託する際の適切な仕様の設定などです。

体育館床がただ古くなっているとの認識ではなく、まずは、体育館の状態を知る必要があります。

関連ファイル文部科学省・スポーツ庁による通知PDFファイル

床板の状態を点検してみよう

体育館の床の状態

以下のようなメンテナンスをしていませんか?
以下のようになっていませんか?


・ワックス掛けや水拭きが行われている。
・メンテナンスに伴い床下地の補強や床材の張替えまでやっていない。

・雨漏り箇所がある。
・湿気がこもりやすくなっている。
・床板の劣化が激しい。
・床板に欠けやささくれがある。
・点検したことがない。
・ウレタン塗装が摩耗して無くなり地肌が散見している。
いくつか思い当たるのであれば危険ヵ所があることが想定されます。

危険な床板を発見したらどうすれば良いのか?

床板の不具合箇所を発見したら、直ちにビニルテープなどを貼って応急処置を施し専門業者に連絡することも重要です。

現在、大部分の体育館の木製床にはポリウレタン樹脂塗料が使われておりスポーツ競技に適したすべり係数になるように設計されています。

スポーツフロア

そのため、ワックスを塗ると床が滑りやすくなることがあり、ヒールマーク(靴でこすれた跡)が著しく付きます。

また、一度ワックスを塗ってしまうと他の塗料をはじいてしまうため、その上に塗料は塗れません。
再塗装するには、ワックスの剥離作業を行わなければならず費用も掛かってしまいます。

この剥離作業には、大量の薬品・水を使用しますので、更に床板を傷めてしまう危険もあります。

現在、ワックスに変わるメンテナンス用品がでていますが、それも根本的な解決にはならず滑り具合を改善するものです。

ただ、それもCSR値(すべり係数)を少し改善するだけで、スポーツ競技に適したものにするものではありません。

もし数値を出すのであれば測る費用で、業者によるメンテナンスができてしまうかもしれません。

まずは、点検をして体育館床としてのあるべき状態にしてから適切なメンテナンスを行っていく過程を踏む必要があります。

体育館床の状態を良くする


床の状態によっては専門業者による点検と補修をしてください。

下地が悪い状態、床材がささくれている状態でウレタンリコートやメンテナンス用品を使用しても根本的な改善にはなりません。

指針に基づいた資料、そして施工が必要なのです。

木は、水分を吸収するたびに膨張し、乾燥すると収縮するという修正があります。
これを繰り返すことにより、木の床板が反り上がり、割れやササクレの原因となってしまうのです。

正しい日常清掃とは⁉

天野裕士
天野

では、正しい日常清掃とはどういったものでしょうか。

モップによる清掃方法

必ず乾拭きの体育館用モップ(巾60~90センチ)にて体育館フロアの長手方向(仕上げ材の張り方向)に向かってモップ掛けを行い、元へ戻る方向へを繰り返します。
集めたホコリは一方向に集め掃除機等で吸い取ります。

※化学モップ(吸着剤処理)したものは使用しないでください。
化学処理がされており、滑りやすくなる原因ともなります。

防止策

計画的な改修を行うことが重要です。

ささくれた木床の補修、床下地修繕、全面再塗装、サンダー掛け全面塗装などの方法があります。

もし、不具合箇所を発見したら、直ちにビニルテープなどを張って応急処置を行い、専門業者に連絡することも重要です。

全面再塗装

塗膜に光沢がない、滑りやすくなったといった場合には、ポリッシャーにて目荒らし後、ウレタン塗装を1~2回塗ることで美観とグリップを保つことが出来ます。
この時にコートライン塗装も同時に可能です。

※ワックスが残っている場合は、対応でき兼ねる場合があります。

全面サンダー掛け・全面塗装

フローリング研磨塗装

全体に塗膜の剥がれ、床板の反りがある場合は、全面を白木に削り出して再塗装します。

最後に

体育館で一番利用されるのが床です。
利用者にとっても、施設管理者にとっても安全・安心こと!!
であるべきです。

気持ちよく利用できる床として維持管理していくことが望まれます。

コートラインプロでは、床の点検やメンテナンスを行っています。
また、床の状態によってもアドバイスをさせていただいています。

このようなお問い合わせをいただいています。
☑ ワックスにかわるメンテナンス用品を販売してほしい。
☑ 写真を送るので体育館を状態を見てほしい
☑ 今後、どのようにメンテナンスをしていけば良いのかアドバイスしてほしい
☑ 数枚だけでも張り替えてくれるのか

天野裕士
天野

もちろん私たちは、出来る限りお客さまのご要望にお応えしています。
まずは、お気軽にご相談下さい。