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霜鳥 裕達
【資格】2級施工管理技士/1級フローリング技能士/木製床管理者/体育施設管理士/有機溶剤など【仕事】床職人歴20年以上になります。まだ小さかった頃、母親が自分を背中にしょってダボ打ちをしていたそうです。【想い】大切な会社、携わる方と共に成長し、幸せにしていきたいです。またホームページやメールマガジンでより良い情報をお届けします。もっと分かりやすく伝わる記事が書けるよう頑張ります。

バレーボールコートの大きさやルールを徹底解説

バレーボールは、体育館などの室内で行われるスポーツとして知られています。
サッカーなどと同じように、ラインを引いて、その範囲内で競技を行うのが特徴で、多くの体育館では競技用のラインがすでに引かれています。
しかし、体育館によってはバレーボール用のコートラインが引かれていない場合もあります。

そこで当記事では、バレーボール用のコートラインが引かれていない体育館を使用してバレーボールをする際に、覚えておくと便利なバレーボールのライン概要とラインテープの貼り方について解説していきます。
特設でバレーボールコートを作りたい場合などに役立つので、ぜひ参考にしてみてください。
ラインテープを使って、見えにくくなったコートを見やすくしたいと思われている方もご参考にしてください。

バレーボールコートのサイズ

バレーボールは、子どもから大人まで楽しめる、年齢層の幅広いスポーツです。そのため、バレーボールコートのサイズは、いくつか種類があります。例えば、6人制バレーボールの場合、小学生なら「16m×8m」、中学生以上なら「18m×9m」のサイズで行なわれるのが一般的です。9人制バレーボールの場合は、一般男子が「21m×10.5m」、女子が「18m×9m」で行なわれます。

選手の年齢や性別によってコートのサイズが違う点は、バレーボールの特徴的な部分といえるでしょう。

バレーボールコートの詳細寸法

以下では、6人制の一般で使用される「18ｍ×9m」のバレーボールコートの詳細寸法について、解説していきます。

バレーボールコートは、「18ｍ×9m」の長方形の中でプレーをしますが、その外側には最低でも3ｍ以上のフリーゾーンと呼ばれるスペースが必要です。
フリーゾーンでのプレーは許可されているため、ボールがフリーゾーンに飛んで行ったときも選手はボールを追いかけていきます。
そのため、バレーボールをやるには、最低で24m×15mのスペースが必要です。以上のことを踏まえて、以下の画像を確認してみてください。

【バレーボールコートの詳細寸法画像】

バレーボールコートのライン幅と色

バレーボールコートで使用するラインには、決められた幅と色があります。
ライン幅は5cm、ラインの色は床の色と異なる明るい色と規定されています。
バレーボールコート自体の色も、ラインの色と同様に決められていません。
そのため、春高バレーや世界大会などでよく見るオレンジ色のコートは、選手が見やすいようにセッティングしているだけです。
とはいえ、多くの場合で、オレンジ色の床地に白色のラインであることが多いので、特設のバレーボールコートを作るのであれば、一般的なコートにならって作りましょう。
尚、学校の体育館などでは、赤や青、黄色などで引かれることが多いです。

バレーボールコートのライン名称

以下では、バレーボールコートのライン名称をご紹介します。ラインテープを貼る際の知識として覚えておくことをおすすめします。

【バレーボールコートのライン名称】

  • サイドライン

└長方形の長手部分のライン

  • エンドライン

└長方形の短手部分のライン。このラインを踏んでサーブを打つと反則です。

  • センターライン

└18ｍの中央、9ｍの位置に引くライン。このライン上にネットが張られます。

  • アタックライン

└センターラインから3ｍの位置に引くライン。攻撃時、後衛の選手はこのラインより後方からスパイクを打たないと反則となります。

バレーボールで押さえておきたいコートのルール

バレーボールのコートラインに関する知識を把握するうえで、必ず押さえておきたいルールが2つあります。

 

【バレーボールで押さえておきたいコートのルール】

  • 想像の延長線
  • フリーゾーン

 

バレーボール特有のルールで、それぞれ特別にラインを引く必要はありませんが、体育館内のどこの位置にコートを配置するかなどを決める際に知っておくと便利です。

想像の延長線

想像の延長線とは、コート外にも存在しているとされるラインのことを指します。実際には引かれていませんが、コート外でも適用されるラインですので、ルール上は覚えておいたほうが良いでしょう。

【想像の延長線の画像】

フリーゾーン

フリーゾーンとは、コート外のエリアのことで、外側に位置する範囲すべてを指します。フリーゾーンの大きさにはルールが設けられており、エンドラインから最低6.5m、サイドラインから最低5mのフリーゾーンを確保しなければいけないと決められています。広く設定されているのは、フリーゾーンまで飛んで行ったボールを選手が追いかけた際にケガを負わないようにするためです。

ラインテープの貼り方

バレーボール用ラインテープはどのように貼るのか

バレーボールコートのラインテープを自分で貼る際は、なるべくまっすぐ引けるように努めることが大切です。ラインが曲がっていると競技に支障をきたし、公平な勝負が行えなくなってしまいます。

ラインテープをまっすぐ貼るには、コーナーやポイントごとに事前に目印をマークします。マークした1つを始点にし、始点から4～5cm程度にテープをしっかり貼り付けてから、床に密着しないようピンと張りつつもう一方の端までテープを引っ張ります。ラインテープの揺れが収まった状態でまっすぐ下ろし、始点側からテープの上を歩いて床に貼り付け、固定しましょう。

貼る際に、ポール用の穴の上にテープが被ることがあっても問題ありません。その部分は、後からカットすればよいので、まっすぐ貼ることにだけ集中して貼るようにしましょう。

ツールを使うのも効果的

ラインテープを素手で貼る場合、まっすぐ貼れるか不安という人もいるでしょう。きっちりとした直線で貼りたいなら、ラインテープ用のツールを利用するのも一つの手です。以下では、直線用と曲線用の２つのツールをご紹介します。

【直線用のおすすめツール：ラインテープディスペンサー】

ラインテープディスペンサーは、立ったままラインテープを真っすぐに貼り付けられる道具です。テープを本体にセットしてからテープの端を地面に貼り、ハンドルを握って進むと、床にテープが貼りついてまっすぐにラインを引くことができます。綺麗な直線を引きたい方に、おすすめです。

【曲線用のおすすめツール：フロア用コンパス】

フロア用コンパスは、体育館のラインテープを貼る際、曲線が綺麗に引けるようになるツールです。メジャーを使って、半径1.25～9mの円形ラインに貼れるため、バスケットボールやフットサルなどでも使えます。曲線を素手で綺麗に貼るのは難しすぎる作業です。ツールを活用して、綺麗に貼るとよいでしょう。

ラインテープの剥がし方

体育館のラインテープを剥がす際は、力任せに剥がさないようにしましょう。正しいやり方で剥がさないと、テープの糊が残りすぎてしまったり、テープがちぎれて床に点々と残ってしまったりします。床を綺麗に保ちながら剥がすには、以下の方法で取り組んでみてください。

 

【体育館のラインテープの剥がし方】

  1. テープの端を持つ
  2. テープを剥がしていく方向に向かって剥がしていく（この際、上方向に向かって引っ張ったりしないこと）
  3. なるべく手元を低い位置でキープしながら、ゆっくりと剥がしていく
  4. テープが切れてしまった場合は、カッターなどで端を切り、テープの先端をまっすぐにしてから均等に力がかかるように剥がす

 

もし、上記の手順でもきれいに剥がれない場合は、ドライヤーを使うのも一つの方法です。ドライヤーであぶりながら剥がしていくと、ラインテープが柔らかくなって剥がしやすくなり、糊も残りにくくなります。ただし、やりすぎると切れやすくなる可能性もあるので、注意してください。

ラインテープを剝がした後に粘着糊が残った場合の対処法

万が一、ラインテープを剥がした際に粘着糊が残ってしまった場合は、以下の方法で対処してみましょう。

 

【粘着糊が残った場合の対処法】

  • ガムテープやプラスチックヘラで剥がし取る
  • 市販のアルコールやシンナーで拭き取り

 

これらの方法は、床にワックスがかかっていないことが前提となります。ワックスがかかっていると、溶剤がワックスを溶かしたり、ガムテープが塗装を剥がしてしまったりする可能性があります。もし、ワックスがかかっている場合は、専門業者に依頼するなどして、床のメンテナンスをしてもらうことをおすすめします。

ガムテープやプラスチックヘラで剥がし取る

残った糊が完璧に乾ききっておらず、ベタベタしている状態であれば、ガムテープやプラスチックヘラで剥がしとる方法がおすすめです。ガムテープを使用する場合は、粘着糊の部分にガムテープをつけたり剥がしたりを繰り返していけば、取れます。

ただし、糊がこびりついている場合には、プラスチックヘラを使用して、削ぎ落とさなくてはいけません。プラスチックヘラで削ぎ落とす場合は、強くやりすぎて傷をつけないように注意してください。また、削ぎ落とすのはかなり時間がかかるので、できる限り大人数でやるようにしましょう。

市販のアルコールやシンナーで拭き取り

糊が乾燥してしまってガムテープやプラスチックヘラではどうしようもない場合には、市販のアルコールやシンナーで糊を溶かして拭き取りましょう。アルコールやシンナーであれば、糊を侵食して柔らかくしてくれるので、拭き取りやすくなります。拭き取り切れない場合には、アルコールやシンナーが染みた状態で、プラスチックヘラを使用するのも一つの方法です。

 

ラインテープの糊を剥がす際に使用する溶剤に、「ベンジン」をおすすめしているケースもありますが、ベンジンは引火性が高くて危険なため、おすすめできません。
ホームセンターなど市販で売られているシンナーはラッカーシンナーや塗料用シンナーが一般的ですが、ラッカーシンナーは溶解力が強いため、こちらもおすすめできません。
ワックスなどが掛かっている床材だと溶かして汚くなってしまいますし、フローリングではない床材の場合には、痛めてしまうからです。
いくらやっても剥がせなくて何とかしたい場合には、専門業者依頼するようにしましょう。

まとめ

バレーボールコートは、大人から子どもまで多くの人が楽しめるスポーツです。コートの寸法は、子どもが競技する場合と大人が競技する場合で分けられることが多く、子どものほうが大人よりも、長いラインが2ｍ、短いラインが1ｍほど小さく設定されています。そのため、バレーボールコートのラインを特設で引く場合には、競技の年齢層に合わせて適切なサイズで引くようにしましょう。

 

また、特設でバレーボールコートのラインを引く際は、後処理に気を付けてください。ラインテープの糊が残ってしまったり、床の塗装を剥がれてしまったりすることも考えられるので、貼るときよりも剥がすときのほうが慎重に行わなくてはいけません。