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体育館床 水拭きはダメ モップを使おう
体育館にて、フローリングのササクレが競技者の体に刺さるという事故が起きております。
床に滑り込んだ際に起きたものがほとんどで、胃や肺を貫通した事例もあるようです。
消費者安全調査委員会は、床が水分の吸収と乾燥を繰り返したことが床板のササクレが発生した可能性があるとして、床の水拭きをしないよう呼びかけました。
水分が床板に与える影響
そもそも木材が急速に乾燥すると、木材の内部の水分の分布に偏りが生じ、大きく収縮しようとする箇所と、それ以外の箇所との間にひずみが生じることによって、割れが発生する場合があります。
そのため、清掃時には原則として水拭きをするべきではなく、やむを得ず水拭きをしなくてはならない場合には固く絞った雑巾にて、床に水分が滞留することのないようにすることが重要です。
また、ワックス掛けでは、ワックス自体が水分を多く含みと同時に、洗浄・ワックス剥離作業では、大量の水を使用するため床板の不具合の原因ともなってしまいます。
正しい清掃方法とは
スポーツフロアとしての性能を維持していくには、正しい清掃方法にあります。
ホコリ・ゴミ、汚れ、土砂の除去が清掃の基本です。
これらを放置したままでいると、床面を傷つけてしまうと同時に、思わぬ転倒事故にも繋がり兼ねません。
そこで、日常的なから拭きモップ掛けが重要となります。
体育館専用モップ
では、どのようなモップを使えばよいのでしょうか。
一般的な白い毛糸で幅は、90~120cm程度の幅が広いものが良いと思います。
いわゆる黄色いモップは使用しない方が良いでしょう。
吸着剤により、化学処理がされており床面が滑りやすくなる原因となってしまいます。
モッピングの手順は、床の張り方向(長手方向)に行い、モップ巾分ずらすを繰り返し、何か所かにゴミを集めます。
集めたゴミ、使用したモップは掃除機で綺麗に吸い取ります。
埃が付着して取りずらい場合は、溶剤タイプのクリーナーをモップに塗布するのも良いでしょう。
体育館の使用前・使用後にモップ掛けを行うのが理想です。
体育館での使用するモップは、体育館専用としてのみお使いください。
他の場所で使ったモップを使用すると、他の部屋のワックス成分・油などを持ち込んでしまいます。
また、モッピングの際に床板の不具合箇所にも注意することが事故予防へと繋がります。
床板にササクレなどがある場合、モップの毛先に絡んだりして発見することが出来ます。
速やかに応急処置を行い、専門業者に連絡することが重要です。
どうしても落ちない汚れには、中性洗剤などで硬く絞った雑巾で拭き、乾いた雑巾などで水分が残らないように拭きあげます。
モップが汚れた場合は、洗剤分が残らないよう洗濯を行い、しっかりと乾燥したのち、モップ糸を叩き繊維をほぐしておきます。
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