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天野裕士
【資格】木製床管理者/体育施設管理士/有機溶剤など 【仕事】床職人及び管理を行っている。公共施設の床工事を数多く手掛けてきた。【お客さまへの想い】適切なスポーツフロアメンテナンスを広めていくことに使命を感じ自身で想いを込めた小冊子を作成。 【本人より】スポーツフロアのお困りごとお任せください!!

みなさん、こんにちは。先日、千葉県船橋市で体育館の改修工事を行いました。

古いフローリングを全て解体・撤去して下地からの作業となり、大がかりな改修となりました。今回は無事に終わったその全行程をお見せします。

全行程:施工写真

施工前の様子がこちらです。黒ずみが気になります。

元の状態

こちらを解体・撤去して体育館の中が何もない状態になったのがこちら。まっさらな体育館を見る機会はなかなかないのではないでしょうか?
ここから施工がスタートします。

施工前

作業は、支持脚と呼ばれる下地を支える脚を入れるところから始まります。
スラブに支持脚をピンで固定していきます。

支持脚の固定

全体に支持脚を入れて固定するとこんな感じになります。このような下地のことを鋼製床下地と呼びます。
この鋼製床の優れた弾力性・クッション性がスポーツをする際の足腰の負担軽減、転倒時の衝撃を吸収してくれます。

支持脚

次に大引きを入れます。

大引き

水平レベル調整をします。

レベル調整

そして根太です。

根太

断熱材が届きました。

断熱材が届きました

断熱材

今回は体育館の寒さ対策として、「スタイロフォーム」という断熱材を根太の下と根太の間にも入れました。根太の間に断熱材を入れることはありますが、根太の下にまで入れるのは普通はやらない工程です。
これが1,400本以上あるのですが、特注でカットしてもらったしたものを一本一本入れていきました。これが地味にキツい作業なんです!端はカットする必要もあるので、手間がかかります。

しかし、体育館を利用する皆さんに快適に利用してもらうことを考えると必要な作業です。がんばりました。。。根太の下に断熱材を入れる 根太の間に断熱材を入れる

下から写すとこんな感じです。断熱材

ベニアを入れます。ここまでくると体育館らしくなってきますね。

ベニヤを入れる

接着剤を塗布して、フローリングを張っていきます。

接着剤

今回使ったフローリングは塗装品です。出荷の段階で塗装されているフローリングという意味です。
普通の体育館は無塗装品を使うことが多いです。なぜ今回は塗装品を使ったかというと、ささくれしにくい、キズがつきにくいという特徴があるためです。長い目で見たときにメンテナンスが簡単になります。

今回は体育館なので塗装品を使いましたが、武道場や剣道場の場合には無塗装品を使います。

フローリングを張る

次に下地調整をしていきます。フローリングをなめらかに平らにすると同時に、これからするウレタン塗装の密着を良くする効果もあります。

下地調整

掃除をして、コートラインを描いていきます。

ライン

換気口を付けます。換気口があることで床下と体育館全体の空気が入れ替わります。

換気口 換気口

点検口にも蓋が付きました。通常は体育館の角に2箇所あります。

点検口

最後にウレタン塗装をして終わりです。

終了

 

 

まとめ

中学校体育館の改修工事の全貌をお見せしました!

1か月以上を要した工事になりました。どこが大変だったかというと・・・、全部大変でした!やはり断熱材の細かな作業に手間がかかりましたが、ご満足いただけたようで何よりです。
体育の授業、部活などに励んでくださいね。ご依頼ありがとうございました。

コートラインプロでは体育館のメンテナンス、施工などをしています。床の状態に合わせたご提案をしていますので、お気軽にお問い合わせください。
こういうことがあって困っているんだけど、どうしたらいいの?メンテナンスの仕方を教えて!など小さな疑問でもどうぞ。営業電話などは一切しておりませんので、ご安心ください。

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