愛媛県武道館の施設概要

 

愛媛県武道館は、公益財団法人 愛媛県スポーツ振興事業団が手掛けた世界に誇れるスポーツ施設として松山市坪西町に建設されました。
2003年10月に開館されて以来、愛媛県における武道振興のための新たな拠点として発進し続けており、多くの団体や個人の方々に利用されています。

武道設備の充実さだけではなく、建築素材に地元木材や技術を用い愛媛県の産業の技術の高さも誇る建築物としても注目されています。

特徴としては下記の3つがあります。

1.機能性

世界初の「浮上式柔道用床転換システム」を導入し、空気の力で人力で畳を移動することができ柔道場以外にも利用できるように開発されました。

2.規模の大きさ

日本武道館、東京武道館同様の日本最大級の広さがあります。

3.愛媛の建築素材を使用

木造トラス屋根架構や柱材として、杉の無垢材・集成材を使用

愛媛伝統の菊間瓦、外壁に大島石、陶板壁画や床タイルなどに砥部焼、タペストリーなどの装飾品は野村のシルクなど愛媛各地の伝統工芸品や技術を使用 また、アクセス面においても配慮されており、JR市坪駅から徒歩数分、松山市駅からはバスで10分程度と公共交通機関のアクセスをとりやすくされています。

【外観】

屋根は、城郭を彷彿とさせる重厚感を持ちながらモダンなデザインも持ち合わせた外観です。
建築物が目立ちすぎることの無いように、木材や石などの自然素材の良さを前面に押し出し、周囲の自然と調和のとれたデザインとしています。

外壁は、1階部分は大島石で石積みをしています。

妻面は、総ガラス張りであり、トラスを組み合わせた屋内木造屋根架構としているため外からも見通せる構造としています。
外部柱は木造建築のシンボルとして、西妻面外側に県内産の無垢材と集成材を使った最長28.3mの円柱を配しています。

内部に関しても、多くの部分で木材を使用し、愛媛県の木造建築の技術を誇っています。

【設備】

1階 床面積5,095m2の主道場があり、畳を外すことにより剣道場が8面設置可能です。

バスケットボール、バレーボール、バドミントン、卓球、ソフトバレー等の他、講演会や各種イベント等にも利用できます。
他に柔道場、トレーニング室が設置されています。

2階 主道場の2,932席の観客席が用意されています。
他には副道場、剣道場があります。