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保坂司
【資格】2級施工管理技士/1級フローリング技能士/木製床管理者/体育施設管理士/有機溶剤など【仕事】床職人歴20年のベテラン、体育館床・スポーツフロアはもちろんのことマンションや公共施設の床工事を数多く手がける。現在も職人&営業で奮闘中。【想い】ビジネスパートナ様と共に伸びゆくために取り組んでいきます。【本人より】為になる記事を精一杯書いていきますので読んでいただけたら嬉しいです。より良い提言・より良い提案ができるよう更なる知識の向上に励みます。

いつまでもフローリングを快適に保つために≪床材を長持ちさせるためのポイントとは≫

スポ女チエ

せっかくキレイなフローリングもお手入れ方法を間違えるとすぐ汚れたり、キズが入ってしまうから間違えの無いお手入れ方法を覚えておかなくちゃ!!

保坂司ツカサ

フローリングをキレイに使う事ばっかり考えると、生活が窮屈に感じる事もあるから、最低限のお手入れ方法だけは覚えておいた方が楽だよ。
もしキズが入っても直す方法もあるから安心してもいいよ。

キズや、凹み・単板はがれ防止はどうすれば?

フローリングの凹み、傷

テーブル椅子などの足からフローリングを守るには!

テーブルや椅子などを引きずると、床表面に傷がつきます。

足元にフェルトやゴムキャップ等をつけて、保護しましょう。
フェルトはスーパーやホームセンターなどで手軽な粘着剤付きのものが販売されています。

重量物からフローリングを守るには!

フローリングに重たいものを乗せる場合

ピアノや冷蔵庫等の重量物には、インシュレーター(緩衝材)や敷板を脚部の下に敷いて重量を分散させてください。

部分的に荷重がかかると、その部分に凹みが出ることがあります。
また移動させる場合は必ず持ち上げた状態で行うか敷板等を敷いてください。

 重量配膳車からフローリングを守るには!

福祉施設等で自重が、200~400kgの冷温式の重量配膳車を使用される場合、耐荷重式の床材を指定してください。(根太工法用フローリング・無垢フローリングなど対応可能)

☑ 一般用床材の場合、割れや剥離(合板タイプの場合)等の破損が発生する場合がありますので、一般用床材には使用しないでください。
☑ 重量配膳車のキャスター及び車輪はエアー式かゴム式とし硬質樹脂製は使用しないでください。やむを得ず使用する場合は床表面の凹み・キズ等の悪影響が予想されます。本体荷重が分散し、集中荷重とならない構造としてください。(集中荷重になる際は、緩衝材・敷板等を使用してください。)

マットカーペットの固定の際の注意点

ラグやマット

カーペットや玄関マットのズレ防止に粘着テープ(ガムテープや両面テープ等)の使用は避けてください。

はがす時に床表面を傷める原因になります。

フロアーコーティング剤(厚塗り表面コート剤)に対する注意点

直貼フロアーに厚塗り表面コート剤を使用しないでください。
下地スラブの湿気が逃げず、床鳴り・突き上げなどの原因になることがあります。

シミ・変色・ヒビ割れの防止

直射日光

カーテンやブラインド

窓際など直射日光が長時間当たりやすい場所は、変色やヒビ割れが発生しやすくなります。
カーテンやブラインドで遮光を心掛けましょう。

また、観葉植物は時々置く場所を移動さ せてください。
長時間同じ場所に置いた場合、日焼けなどにより変色が発生する場合があります。

暖房器具

暖房器具

床材は温度変化によって伸縮します。
長時間熱にさらすと乾燥のしすぎによるヒビ割れや変形が起きます。

温風ヒーター等の熱風が直接当たらないようにカーベットやマットを敷いてください。
電気カーペットをご使用の際には、床との間にカーペットを敷いて熱をやわらげてください。

高温のもの薬品など

タバコやアイロンなど高温のもの

火のついたタバコを落としたり、熱いアイロンややかん等を直接床上に置くと、床表面の損傷の原因になります。
タバコのヤニはアルコールを染み込ませた布で拭き取ってください。

直接高温の油をこぼした場合はすぐに拭き取ってください。

また、各種薬品やアルカリ性洗剤、灯油などをこぼすと変色するおそれがありますので、すぐに拭き取ってください。

水回り

フローリングの水分はすぐ拭き取りましょう

木質床材は木材の性質上特に湿気を嫌います。
床材は濡れたままにしておくと、ヒビ割れ、変色、シミ、剥離(合板タイプの場合)の原因となります。

濡れた場合はすぐに拭き取ってください。

☑ 台所・洗面所等の水回り/マットを敷き、保護しましょう。
☑ 観葉植物等の鉢/水受け用の皿を敷きましょう。
☑ 窓際・縁側/雨の吹き込みに注意しましょう。
☑ トイレ/床にこほれた小水中のアンモニアはシミの原因となります。すぐに拭き取りましょう。

ペット

ベットなどの排泄物をそのまま放置すると変色する原因になります。

排泄物で汚れた場合は、速やかに固く絞った雑巾で拭き取ってください。
また、ペットの爪で床表面に傷がつくことがありますので注意しましょう

木質製品の特性について≪ご理解いただきたいこと≫

【床鳴り】

床鳴りは音の程度にもよりますが、フロアーの継ぎ目部分が擦れて音が発生していることが考えられます。
これは、木の性質としての調湿効果が働き、伸び縮みを生じることである程度はやむを得ない現象です。

商品の性能、使用上特に問題ありません。

その他、水をこぼして長時間放置した場合や、水気の多いお手入れをされた場合などでも起こりますので、正しいお手入れ方法をおすすめします。
また、ワックスや表面コート剤の塗布、下地条件などでも発生する場合があります。

【虫食い】

一般にフロアーは高温高圧工程を経て製造されるため、製造段階での虫害はありませんが、木質材料の特性上、製品の流通段階や施工後に何らかの理由で虫害が発生することがあります。

万一発生した場合、専用の薬剤を注入するなど、早期対策が必要です。
処理専門業者等にご相談ください。

【色のバラツキ】

自然素材である天然木の化粧単板や無垢材は、同じ樹種でも一本一本個性があります。
木目・色調が 異なるのはもちろん、成長過程で生じる節や入り皮なども天然木ならではの個性です。

天然素材ならではの特徴としてご理解のうえ、その味わい深い魅力をお楽しみください。

日常のお手入れはゴミやホコリを取り除き、乾いた雑巾やモップで乾拭きを。

フローリングのお手入れ

☑ 水濡れ箇所に化学雑巾は絶対使用しないでください。万一使用した場合、床表面が白っぽくなるおそれがあります。また、化学雑巾を床上に長時間放置しておくと変色のおそれがあります。
☑ ひどい汚れは、ゴミや埃を取り除いたあと、雑巾を水または床用洗剤等で濡らし硬く絞ってから拭き取ってください。濡れた雑巾で水拭きは絶対しないでください。水拭き等をした場合、床表面の割れや剥離等が生じるおそれがありますのでご注意ください。

ワックスがけは1年に数回の割合で。次の点に留意しましょう。

1 風通しを良くして、天気の良い日を選びましょう。室温5°C以下の時や、雨天で湿度が高い時は使用しないでください。床表面が白っぽくなることがあります。
2 ゴミや埃を取り除いたあと、雑巾を水または床用洗剤等で濡らし硬く絞ってから拭き取ってください。乾燥が不十分ですと、床表面が白っぽくなることかあります。
3 ワックスをモップ等に含ませ、やや強めに絞り床面の目地に溜まらないよう木目方向に沿ってムラなく塗布してください。
4 充分に乾燥するまで歩かないでください。
5 使用するワックスは樹脂ワックスとし、ロウタイプ(水性、乳化性、油性)ワックスは使用しないでください。ワックスの種類によっては、滑りやすい、密着不良、汚れの恐れがありますのでご注意ください。また、ワックスの販売店やメンテナンス専門業者と、よくご相談の上ご使用願います。