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霜鳥 裕達
【資格】2級施工管理技士/1級フローリング技能士/木製床管理者/体育施設管理士/有機溶剤など【仕事】床職人歴20年以上になります。まだ小さかった頃、母親が自分を背中にしょってダボ打ちをしていたそうです。【想い】大切な会社、携わる方と共に成長し、幸せにしていきたいです。またホームページやメールマガジンでより良い情報をお届けします。もっと分かりやすく伝わる記事が書けるよう頑張ります。

スポーツセンター床改修工事(ウレタンメンテナンス)について

施工場所 トレーニングセンター
施工内容 トレーニングセンター床改修(ウレタンメンテナンス)・一部コートライン再塗装
目的 トレーニングセンターの床にポリウレタン塗装を行いより良いコンディションにする
施工経緯 お客さまからのご依頼

ウレタン塗装前のポリッシャー掛けとは何か?なぜ行う必要があるのか?

まずは、ポリッシャー掛けを行います。
床研磨前のポリッシャー掛けとは、コーティングをする前に汚れを落とし、塗料の付着を高めるための作業です。

塗料を床にくっつけるため、表面にあえて傷をつけます。
ウレタン塗料が付着するように、表面に凹凸をつくるんです。
例えば、プラスチックの下敷きがあるとして、ヤスリで削ってからマジックを塗ると傷付いた部分はしっかりとインクが入り込みますよね。
この作業のことを、塗装用語では目荒らしと呼びます。
写真をご覧いただければ、分かりますが、これだけ粉が出ているんです。
削れている感じが分かると思います。

ポリッシャー掛けの工程を省くとどうなる?

このポリッシャー掛け、なぜケレン重要なのでしょうか?

この工程を省き、もしウレタンをそのまま塗ったらどうなるのでしょうか?
先ほどの例でお考えください。何もしないで、プラスチックの下敷きにマジックを塗るとどうでしょう。
マジックが強ければ、しばらくは剥がれないかもしれませんが、それが人の歩く場所で清掃も毎日行う場所にした場合で考えてみてください。

ウレタンを塗っても長持ちさせるための、耐久性は期待できません。
それどころか、塗装してから数ヶ月もたたないうちに剥げてしまいます。

トップコートは1回だとしても塗布量があります。ウレタン塗料の持つ耐久性などの性能を出すためです。
ポリッシャ―掛けで下地の状態を整えて研磨粉を掃除機で吸い取ってから行います。

最期に

体育館床のメンテナンスの一つであるウレタントップコートは、床の表層の塗膜が摩耗によって失われる前に行うものです。
コートラインまで消えてしまっていれば、それはトップコートは既に無くなっていることを意味します。
定期的なメンテナンスを行うことで、長期に渡って良好なフロアを維持できます。
何もしなければ、大きな改修工事を早期に迎えることになってしまうでしょう。
体育館床のメンテナンスはフロアを維持していくための大切な作業です。